2012年5月12日 夜9時〜
地上絵の付近は、ヨルダンの軍用施設が数多く点在しているため、今回の撮影はヨルダン空軍の協力があって実現出来ました。しかし、実はかなり制限があったのも事実。飛行時間は約1時間半でしたが、撮影時間はそのうちの20分程でした。撮影ポイントに到着すると、空軍の担当者がドアをガャッと開け、カメラマンは身を乗り出して撮影。またガチャンと閉めては「はい、移動!」という具合です。協力的でしたが撮影のハードルは高く、緊張感のある現場でした。しかし、その分ドアが開かれ、眼下に地上絵がバッと広がるその登場感と驚きがより強まりました。
迷彩柄の飛行機で上空へ
上空から見えたのはまさに地上絵そのもの!しかし、これがいわゆる絵として書かれたものではないというのは、驚きでした。今回の地上絵は、昨年、衛星画像の解析で見つかったと報道されたものでしたが、現地では、昔から遺跡の存在自体はなんとなく知られていたようです。その数はなんと一万以上もあり、衛星画像も割と鮮明だったので、座標さえ調べれば地上でもすぐに探せると考えていたのですが…。
先端にある図形とそこから数本の直線がのびるカイトサイト。
紀元前1万2000年〜5000年前の新石器時代、大きな動物を
捕まえるための罠として作られたという
丸い遺跡は1万年前の新石器時代に作られた住居の跡。
おそらく2000年程前まで断続的に使われたと考えられる