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第1221回
サバンナの守り神
マサイの秘密

2012年3月3日 夜9時〜

密猟者対策の訓練に参加?

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野生動物が数多く生息するタンザニアとの国境付近に、マラトライアングルというエリアがあって、その一帯では今、密猟が深刻な問題なんです。私たちは野生動物の保護を一手に引き受けるNGO・マラコンサーバンシーと、そこに所属する滝田明日香さんを訪ねました。滝田さんは、マサイ以外では異例のケースとしてマラコンサーバンシー採用された日本人女性なんです。彼女は、追跡犬で密猟者を追うという対策を立ち上げていて、その様子もレポートしました。そしてなんと、私もその訓練に参加させてもらいました。
まずは密猟者役のマサイの人と私たちのカメラマンさんがスタート。その30分後に追跡犬を連れたマサイの人たち、さらに拳銃を所持したレンジャー、滝田さん、私という順番。「ゴー!」という合図で飛び出したんですが、いくらでも走れそうな草原には、実はかなり大きな石がゴロゴロ!つまずくので足元ばかり見ていたらどんどん離され、一回目は最後まで辿り着けず…。

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その次の訓練は森の中で行ったんですが、森の中というのはつまりライオンとか、バッファローがいる可能性があるということ。つまり死に物狂いです!「ゴー!」という合図と共に、今度は岩があっても気合でついていき、森に入る手前に土手があっても「ウォー!」っと飛び越えました!ですがいざ森に入ったら今度は「道がないっ!?」。「台本に書いてないぞ〜っ、こんなことは!」と思いながら、『少年ケニア』のように茂みを分け入り(笑)、服に葉っぱをつけながら駆け抜けて、どうにかダミーの密猟者を捕まえている現場に到着! …が、ふとマサイの人たちを見ると、もう撤収を開始!?途中、ハンディカメラを持っていたディレクターさんは転んで石に体をぶつけ、私はゼーハーゼーハー状態でそのハードさを実感しました。でもあくまでもこれは訓練。本番では、滝田さんもマサイの人たちにはついていけないそうです。

サバイバルなその目に夢中?

一度アフリカで、直に野生動物やその動きを見てしまうと、動物に会いたくなっても動物園ではもう物足りません…。サバンナでは知っている動物でも、意外な姿をたくさん発見できるんです!動物園内だと、ぼやーんとしたイメージのキリンですが、実は結構な走りっぷり。「トコトコトンッ!トコトコトンッ!」と馬風な動きで駆けるんです!またシマウマは「え?」と思うくらい足が短かったり。

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そして何より野生の目、生きている目が違いました!草食動物でもサバンナのサバイバルで生き残った証みたいに、キラキラした目をしているんです!
またちょっと面白かったのは、キリンたちを見ていると幾つもの目が、ポコポコ、ポコポコと定期的にこちらに向けられること。「近づいてこないでよ、こないでよっ!」と訴えるような…?カバを見ていた時も「なんだお前たちブヒーッ!」とでも言いたげな視線を送ってきました(笑)。やっぱりみんな目力が強いんです!またゾウさんはとてもやさしい目をしているんですが、機嫌が悪くなると、一気に耳が揺れ始めて、その目がギョロっと変わるんですよ。

ゾウ、ゾウ、ゾウ!?

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今回は至近距離までゾウに近づけたり、またCGではないかというくらいのものすごい数のゾウと遭遇!なぜそれが可能だったかというと、今回はマサイのゾウ研究者・ソイラさんの調査に同行させていただいたんです。ソイラさんは「あそこにいるのは○○ちゃんで、気は荒くないの」と見ただけで区別出来るし、ゾウたちもソイラさんの匂いをちゃんと分かっているんです。
でも野生のゾウは本当に危険で、子育て中とか人間嫌いのゾウは、状況次第で人間を殺すくらいまで追いかけることもあるそうです。実際に1頭のゾウが車に近づいたときに、スタッフが三脚を置いて避難するか迷った時も…。でも私たちはソイラさんがいるから大丈夫という確信がありました。そんなソイラさんとゾウとの様子、また動物と共存できる道を探る活動などから、マサイの人たちの今の姿も見えてくると思います!

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