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スカンジナビア半島に位置するノルウェー。冬を迎えたこの地でミステリーハンター・浜島直子さんを待っていたのは…、数年来活動が活発になり、観察には最高のコンディションの中で姿を現したオーロラ！またオオカミと触れ合う体験プログラムなど、ほかでは出会えない驚きをレポートします。では早速、取材の様子を聞いてみましょう。

今回は冬のノルウェーへ？

今まで色んな場所へ行かせて頂きましたが、振り返ってみるとその8割が暑いところ。汗かきで、いかり肩だから冬服の方が似合うはずなんですけど(?)、でも気が付くとTシャツに短パンでコモドドラゴンを追いかけるようなことも多々…(笑)。今回は待望の寒い場所でのレポートでした！ 今回は2回もロケに行ったんですが、1回目の11月は、雪が降っていなくて寒さも思ったほど感じませんでした。でも途中で雪が降り始めると…、気温も景色も一変。また1月に行ったときは、一面の雪景色！しかも太陽の全く昇らない極夜(きょくや)の冬になっていて、ノルウェーならではの様子が感じられました。

白夜の反対の「極夜」の秘密？

ここ数年活動が活発なオーロラの様子をレポートしたんですが、やはり撮影のタイミングが難しく、実は11月にはあまり出会うことが出来ず、1月にも行くことになったんです。その時は確かに11月よりも薄暗い感じで、極夜(きょくや)に入っているのを感じました。でも私は、極夜は昼でも真っ暗というイメージを持っていたので「意外に明るいんだな」というのが正直な感想でした。それを地元の人に言うと「今日は雲がないからね」という答え…!?そこで初めて知ったのが、太陽がノルウェーの方に昇っていなくても、実は赤道の方にある太陽の光が淡く届いているということ。その光を遮る雲が出ていると、私がイメージしていたような真っ暗になるんだそうですよ。

驚きは出会う前から！ここでしか体験できないオオカミとの…

世界で最も北にある動物園・ポーラー・ズーで、“狼と触れ合うプログラム”に参加しました！その事務所に着いて飼育係の方にまず言われたのが、「あなたの上着のフードに付いているファーはダメ。食べられちゃうわ」という注意!?動いた時にゆらゆら動きのあるものが付いていると、オオカミは「お友達！」とか「獲物だ！」と興奮しながら寄って来るそうです。被っていたニット帽には、ポンポンの飾りが付いていたんですが、それも飼育係の方曰く「食べてくれ」と言っているようなもの!?そこでゆらゆらとポンポンは即外し、さらにムートンブーツのフリンジも、お借りしたカッパの中にしまいました。
そして「よし、これでもう大丈夫」と思ったら…、今度は「ウールのセーターは着ていませんか？」と聞かれました。たとえ上着の下でも、毛糸の匂いがするとオオカミは「羊だ！」と思って反応するそうです。決して大きな犬などではなく、やはり野生のオオカミ！それくらい研ぎ澄まされているんですね。

いよいよ檻の中へ…

「これから檻の中に入ります。では入るにあたって…」とそれからさらに30分間の説明が続きました。その中には、万が一ガブっと噛まれた時の対処方法も！「キャーッ」と声を出すのは余計に興奮させてしまうからダメで、また「ヤダーっ」と体を引くと、肉を持っていかれるからそれもしてはいけないそう。どうすればいいのかというと、とにかくじっとしていればオオカミは興味を失うし、またそうなった場合は「秘密兵器を使って引き離すから」と言われました。

でもオオカミは遊んで欲しいだけで、意図的に人を傷つけようとしたことは今までないそうです。ただ人間とは力の差があり過ぎるから、キスをした時に当たった牙で、こちらが出血してしまう場合もあるとか。VTRの中で、私もキスをした際に「痛っ」と言っているところがあるんですが、実はその翌朝、「おはようございま〜す」とスタッフに挨拶すると、「は、浜島さん、そこは一体…」と驚かれるくらいのキスマークが…。