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第1209回
秋の京都で解く!
『源氏物語』に隠された紫式部の野望

2011年11月26日 夜9時〜

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中島 亜梨沙(なかじま ありさ)

1982年12月22日生まれ。北海道札幌市出身。 宝塚歌劇団にて羽桜しずくの名で数々のヒロイン役を演じる。特技は、フルート、英語。趣味は舞台鑑賞と子供の頃から大好きだった読書。書店に入ると時間を忘れ2〜3時間経ってしまうことも。
オフィシャルブログは、「中島亜梨沙のセレンディピティ」。
ミステリーハンターは今回で2回目。

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平安時代、紫式部によって書かれた『源氏物語』。主人公・光源氏の愛の遍歴を通して、人の哀しみと美しさが、雅やかな文体と豊かな想像力で描きあげられています。しかしその登場人物は500人以上、光源氏誕生からその孫の代に至るまでの75年間が描かれたかなりの大作!「読みたいけれど大変そう」なんて声が聞こえてきそうな“いつかは読みたい本”第1位にも選ばれています。そこで今回は、ミステリーハンター・中島亜梨沙さんが、ストーリーの舞台であり、平安王朝を今に伝える都・京都を訪ねることに。時空を超え、源氏物語の世界に親しむ発見がいっぱいの旅へ!

今回はレポートだけでなく、紫式部役も?

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私が紫式部に扮して、文献から抜粋した紫式部の当時の想いなどを、ちょっとドラマティックに演じました。例えばライバルと言われる清少納言を、小ばかにしたようなことを言うシーンです。またそんな台詞を言った後に、ハッと我に戻るというか、紫式部に乗り移られていた状態から私自身に戻るという、コミカルな部分も!演技のテストでは笑いが取れたので「やった!」と思って(笑)、嬉しかったです。 メイクも平安時代風に仕上げて頂いて、眉毛の色は黒、頬紅と紅は現代よりも赤く濃い目にペッタリ。だから見方によってはおてもやんな感じかもしれません!?でも十二単を着させて頂いたりするのは、やはり楽しかったですね。宝塚にいた時に長袴と十二単の経験があって、それは舞台用だから軽いんですが、「長袴さばきにはちょっと自信があるぞ」と思いながら楽しく演じました!

ドタバタ! 不思議!?朧月夜の思い出深い出来事?

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平安時代の貴族たちの風習を知ろうと、京都・嵯峨野にある大覚寺へ。このお寺の大沢池で、1000年以上前から仲秋の名月に催される“観月の夕べ”をレポートしました。

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お月見といってもそこは雅な平安貴族。そのため撮影するのは、夜空に浮かぶおぼろ月ともうひとつ、貴族の作法に従って大沢池の水面に映る月の姿。でも実際の月は雲ひとつかからないくっきりした満月だったり、逆にすぐ雲に隠れてしまったりして、撮影は中々大変でした。いくら待っても月が出ないので、「仕方ない、今夜は諦めよう」と一旦外に出ると、そのタイミングで雲間から月が見え始めたので、それならと池まで戻ると月はまた雲の中へ…。夜空を仰ぎながらそんな往復を3回も繰り返したことが、かなり思い出深いです(笑)。そしていよいよ「もう後が無い!」という状況になって、やっと雲間から見える満月が水面に映る様子を撮影したんです。みんなで「本当に良かった!」と胸を撫で下ろしました。といっても撮影の間、私はただ待つのみ、ひたすら神頼みという役割でしたが(笑)、でも雲の多いまさにおぼろ月夜になったので、夢うつつの雅な風情を十分に楽しんでいただけると思います!

ちょっと不思議な出来事?

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大覚寺では満月の法要が営まれるんですが、始まるまで少し時間があるという時に、突然雨に降られて小一時間ほど雨宿りをしたんです。本当に急な雨だったから、東屋の様な場所でみんなでキュッと固まって(笑)。 周りには観光客の方もたくさんいらして、「どちらからですか?」なんて世間話をしていると、もう何年もこの法要にいらしているおじいちゃんから、「いつも必ず雨が降るんだよ」とお聞きしました。この日の天気予報では雨のことは何も言っていなかったのに、通例のように今年もやはり雨が降るなんて、「何かあるのかな…」と思いました。それも通り雨のような感じで、遠くの空は明るくて、雨は本当に大覚寺の一帯だけ!?もしかすると紫式部の時代も、こんな風に雨に降られたのかな?なんて思ったりもしました。 しかも大覚寺のご住職の法話が始まると、途端にさっと雲が引いて満月が!?私は特別に信心深くありませんが、でもやっぱり何か感じずにはいられませんでした。月にまつわるご住職の法話には、何エーカーかの月の土地を意外なほどお安く購入されたなんてお話も盛り込まれていて、不思議で楽しい、盛りだくさんな月夜でした。

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