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第1203回
北前船みちのく丸の冒険

2011年10月15日 夜9時〜

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諸岡 なほ子(もろおか なほこ)

1975年4月19日生まれ。福岡県大牟田市出身。中央大学・総合政策学部卒業。
趣味は読書、散歩。作詞家MONAとしても活動中。著書に旅のエッセイ&写真をまとめた『地球のどこかの秘境から!?』(実業之日本社)。
オフィシャルブログは、「旅の途中のスウィートホーム」。
ミステリーハンターは今回で48回目(スペシャルの回は含まず)。

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江戸時代から明治初めにかけて、大阪と北海道を結んだ大型の和船「北前船」。「世界ふしぎ発見!」は、東北の復興を祈願し、東日本大震災復興支援事業としてこの夏に行われた歴史イベント「北前船プロジェクト」を取材しました。ミステリーハンター・諸岡なほ子さんが約2ヶ月間、各地を周った北前船“みちのく丸”を密着レポート。青森を出航し、北海道の小樽から島根県まで江戸時代の日本海航路の旅へ!

今回のテーマは北前船!

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「高い柱に大きな帆を張って日本海を航海し、その船主たちは自ら買い付けた様々な物資を必要とされる土地で高く売って、そこからたくさんの富豪が生まれた…」と聞いたらそれだけでもう十分、北前船について知りたくなりますよね。でも今回はさらにその北前船“みちのく丸”が復元されて、実際に江戸時代の日本海航路を帆走する様子をご紹介します!

実際に北前船に乗った感想は?

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ミステリーハンターとして乗せていただいたにも関わらず、その任務を忘れてしまうくらいの乗り心地でした。というのも真後ろから帆に風を受ける順風だと、船が進んでいるのかどうか気付かないくらい穏やかなんです。風に押されて走っているから、前からは風が来ないんですよね。横を走る別の船は、真っ白い波を切りながらバーっと走っていて、「この船もあれくらいスピードが出ているんだよ」と言われてもピンとこなくて…。最初の頃は「船で風を切っていくぜ〜!」という感覚が無さ過ぎたせいか、「ほ、ホントだっ。動いてる〜!」と(笑)、驚きの方が大きかったです。 これまで日本の帆船は、洋式の帆船に比べて追い風以外は走れないとか言われていたそうですが、実は色んな操船方法があって、スピードもかなり速いことも分かってきたそうです。ただその操作の原理は難しい物理のようで、私にはかなり高いハードル…。

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江戸時代の人たちはそういう難しいことを北前船に活かしていたんですね。でも難しい原理をさておいても、北前船は見た目の形自体になんとも言えない良さがありました!洋式帆船が西洋モデルで「おっしゃれ〜」な感じだとすると、北前船は足腰が鍛えられたお相撲さん!?おしりは大きいけどプリッと上がっていて、スマートではないけれど頼もしいんです。

復元された北前船で、船乗りのモテモテぶりも再現された!?

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今回の台本に「北前船の船員さんたちはモテモテだった」という内容があって、ロケ前にそれを読んだ時はただ「そうなんだ〜」と思っただけでしたが、実際に復元されたみちのく丸に乗ったら、その情報が実感に変わりました!
みちのく丸には、江戸時代の北前船が航海したその全航路を航海する船長さんやメインの乗組員さんのほか、各寄港地のヨットクラブの方なども乗られ、全国の方が北前船を体験出来るようになっていました。北前船を操るみなさんの様子を間近で見ていると、話しかけたいけれど、プライドを感じさせる仕事ぶりや日焼け具合、ちょっと乱暴な物言いなどで、やっぱり気安く近付けないような…。そこから独特のオーラが放たれていて「これはモテルな〜!」とすんなり理解出来ちゃいました(笑)。
また体験としてみちのく丸の航海に参加された方たちも、時間を追うにつれて段々と海の男、船の男になられていくんですよね。台風が来た時は「北前船に乗っているみなさんは大丈夫かな?」と本当に心配したんですが、その後で船にはお風呂がないから、「雨で身体を洗った!」なんてお話が聞けたりも。

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