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第1191回
ルーマニアの奇跡 明るい農村マラムレシュ

2011年6月25日 夜9時〜

天然の洗濯機を見て衝撃!? 自然と共にある暮らしを考えるきっかけに?

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マラムレシュの村では馬車や糸紡ぎの道具、機織り機など、中世から農村で使われてきた道具が、今も普通に暮らしの中に溶け込んでいました。そういう道具が、正直これほど現役で使われているとは想像していませんでしたし、その中でも一番びっくりしたのが洗濯機!自動洗濯機ではあるんですけど、川を利用した天然の洗濯機なんです。
今回マラムレシュの村で、出会う人、出会う人に、またおじいちゃんからも「日本の津波は大丈夫?」と聞かれて、「こっちにくれば水もあるし、牛もいるし、いくらでもあげるよ」ということを言われました。今日本でエネルギーについて色んな問題や意見がある中、このマラムレシュの洗濯機を見た時は、素直に「すごいな!」と驚きでした。ここまで自然を利用できて、それで何の問題もないその様子に、ゆとりすら感じてしまって…。

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だからよく言う「自然と一緒に生きる」というのがどういうことなのか、マラムレシュですごく考えさせられました。マラムレシュの人たちはモミの木を神聖なものとしていて、スプーンから教会まであらゆる物に用いているんですが、その教会が世界遺産に登録されているからといって、特別扱いすることは全くないんです。みんなごく普通にミサに通っていました。そこがいいなと思ったし、またそこにいるみなさんの表情はとても穏やかで、逞しさも感じられるんです。

マラムレシュの暮らしを肌で感じて、見えてきたのは豊かさの秘密?

マラムレシュを取材する前は、伝統的な農村文化はこの先、時代の流れと共に変わってしまうのかな…?とも思っていました。でも実際に行って感じたのは、「このまま変わることはないのでは?」という期待。明るくて、そして豊かなマラムレシュが都会に染まることはなくて、もしかすると近代化とか便利さという価値観の方が、段々、マラムレシュの人たちの生き方などに傾いていくのかな…?と思えてきたんです。 マラムレシュに滞在中、日本で起きた生肉問題のニュースを知りましたが、そういった食の問題も、多分この土地の人たちからは遠い問題のような気がしました。マラムレシュでは羊のお肉をよく食べていて、生で食べることはまずないけれど、レポートした羊祭りでも、お肉を食べる前にはまず祈りを捧げるなど、自分たちの生活に欠かせない家畜の命ときちんと向き合っている様子が伝わってきました。そんなマラムレシュの人たちからすると、食にまつわる「早さ」とか「安さ」とか、そういうものは縁遠いだろうなと感じたんです。

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マラムレシュはインターネットも繋がっているし、携帯電話もみんな持っているけれど、日々の暮らしは昔から変わらない農作業を行う毎日。今回はそこから見えてくる、マラムレシュの豊かさの秘密にぜひ注目して欲しいです!

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