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ルーマニアの首都ブカレストから飛行機で1時間…。今回、ミステリーハンター・坂本三佳さんが向かったのは北部の山間地、小さな村が点在するマラムレシュです。山深い辺境の地にあるため、共産党政権時代もその影響をほとんど受けず、そこには中世ヨーロッパの農村文化が奇跡的に残っているといいます。長い冬が終わり、春を迎えて活気付くマラムレシュで一体どんな発見があったのか、早速、お話を聞いてみましょう！

マラムレシュはどんなところ？

深い山に囲まれているので、小さな村々を車で移動するのには少し大変でしたが、のどかで自然の美しい本当にいいところでした！また春を迎えてお花も一番の見頃！桜やリンゴの花、プラムのお花もきれいで、タンポポも一面に咲き誇っていました。

明るい農村！？マラムレシュの意外な印象とは？

ただルーマニアというと、日本人にはあまり縁が無いというか、ルーマニア語も初めて聞く発音ばかりで、それはちょっと難しかったです。「こんにちは」をすぐに覚えられなかったり、お礼をいうのに「あれ、ありがとうって何だっけ？」と出てこなくて、ついサンキュー！と言ってしまったり。でもみなさん声をかけるとポンポン返して下さるので大丈夫でした。実は今回、そこがちょっと意外で面白かったところでもあるんです。ロケに出発する前、マラムレシュの人たちはヨーロッパの中でもラテン系のノリだということを聞いていました。でも外見からはあまりそういう感じがしないし、最初はホントかな？と思っていたんです。

ところが世界遺産に登録されているマラムレシュの教会を撮影に行って、私たちがミサの様子を少し遠くから見ていれば、それに気付いたおばちゃんが「ほらっ、こっちこっち！こっちにきなさい」と言って下さって、そうなるともう「いいんですか!?」と恐縮してしまうくらい迎え入れてくれるんです。どこへ取材に行っても、拒絶されてしまうことはまずないし、本当にみなさん温かくて。また村ごとに行われてきた春の羊祭りの様子もレポートしましたが、そこでの歌や踊り、ハグをしてものすごく熱い抱擁とか(笑)、マラムレシュの人たちが熱いラテン系というのは、やっぱり本当でした！

マラムレシュでのレポートは、いつもと少し違う感じに？

みなさんが温かく迎え入れて下さるから、こちらも自然に穏やかな気持ちになって、取材をしながらついまったり…、なんてこともありましたね(笑)。またマラムレシュの人たちはすごくマイペースでもあるので、羊祭りを取材していても、その進行具合を把握するのがちょっと大変でした。お祭りのメインイベントに“羊の乳搾り大計量大会”というのがあって、搾った乳はその場でチーズにするんですが、「一体いつチーズ作りが始まるのかな？」と様子を見ながら、撮影チャンスだけは逃さないように常にスタンバイ。すると突然、柔道の背負い投げみたいに羊が横にされたかと思ったら、そこからは羊の毛を刈る作業がスタートしたりするんです(笑)

ここも見所！マラムレシュの女性は明るくて、パワフルで、そして美しい…？

マラムレシュではお母さんたちが特にパワフルで、男の人もやや圧倒され気味(笑)。羊祭りで羊の毛を刈っている時に、お母さんたちがペットボトルに詰めたジュースみたいなものを飲んでいたから、「何を飲んでいるんですか？」と質問すると、「ビールだよ！あんたも飲む？」と勧められました(笑)。これにはちょっとビックリでしたね。だってみなさんビールをガンガン飲みながら、でも仕事はしっかりこなしているんですよ！

マラムレシュのお料理を紹介するのに、あるお宅で食事の用意を手伝わせていただいた時も、その家のお母さんは半端じゃない量を当たり前の様にテキパキ調理！スゴイと思いましたが、「これが出来てこそ、この村の女よ」なのだとか。若い女の子もみんな大人っぽくて、本当に美しくて、村では結婚も早いみたいですよ。取材先の娘さんもまだ19歳なのに「8月に結婚式を挙げるんですけど、ウェディングドレスを見てもらってもいいですか？」とお部屋に招かれました。「10代で結婚か〜」と思っちゃいましたね(笑)。彼女はドレスの色をクリーム色に近くするか、もう少しホワイトを強くした方がいいのか迷って、相談してくれたみたいです。可愛いですよね〜。