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第1188回
絵葉書の中を歩こう ポルトガル幸せ紀行

2011年5月28日 夜9時〜

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諸岡 なほ子(もろおか なほこ)

1975年4月19日生まれ。福岡県大牟田市出身。中央大学・総合政策学部卒業。
趣味は読書、散歩。作詞家MONAとしても活動中。著書に旅のエッセイ&写真をまとめた『地球のどこかの秘境から!?』(実業之日本社)。
オフィシャルブログは、「旅の途中のスウィートホーム」。
ミステリーハンターは今回で46回目(スペシャルの回は含まず)。

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スペインにあるヨーロッパ三大聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラ。この聖地を目指す巡礼では、フランスからのルートが有名ですが、最近人気があるのがポルトガルからの道、カミーニョ・デ・ポルトガルです。人気の訳は、大都市のリスボン周辺をカットして、北部のアマランテから出発すれば、およそ10日間でサンチャゴ・デ・コンポステーラに到達できる気軽さ。しかも巡礼の旅の途中に通るのは、まるで絵葉書のように美しい村や歴史ある町だというのです。そんな魅力がたくさんあるポルトガル巡礼の道をレポートしたミステリーハンターの諸岡なほ子さんにお話を伺いました。

春はとくに美しいカミーニョ・デ・ポルトガル

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日本では新緑の時期に、風薫る季節というような表現をしますが、私が取材に訪れた4月の中旬は、ポルトガルもまさに風薫るベストシーズンでした。本当に風が香るんです。しかもその香りのバリエーションの多さに感動しました。歩いているとさまざまな花や若葉、土や木などの匂いが風に乗ってきて、あっまた違う香りだと分かるんです。私も地方で育っていますから、自然の匂いはそこそこ知っているつもりでしたが、こんなにもたくさんあるものかと思いました。季節ごとの魅力があるのでしょうが、風が爽やかで心地よく感じるのは、春から初夏にかけて。その時期は日も長いですから長い距離を歩く巡礼の旅ではベストシーズンではないかと思います。

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また古い街並みが残る歴史ある町と豊かな自然に囲まれた素朴な村を縫うように通っていくのが、カミーニョ・デ・ポルトガルです。起点はリスボンなのですが、リスボン周辺は大都市なので今回はカットして、アマランテから出発しました。そこからスペインへまでポルトガルの北部を通って行きます。絵葉書のような景色が続いていくのですが、そこで暮らす人たちが順朴で温かかったのも印象に残っています。コーディネーターさんは、フランス、ドイツ、イタリアの人たちは、スマートだからすぐわかるとおっしゃっていました。ポルトガルの人たちは素朴ってことなんですが(笑)、でもそこが私はホッとしました。

景観だけじゃない魅力もたくさん!

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ポルトガルには、ポウザーダと呼ばれるお城や修道院を改装したホテルがあるんです。このホテルが素晴しいのです!私が取材したギマランエスという町にあるポウザーダ・デ・サンタマリーニャは、うっとりするくらい素敵なホテルでした。ホテルは町を見下ろす丘の上にあって、とても広く見晴らしのいいバルコニーがあるんです。眺めもいいし風も気持ちいいしで立っているだけで幸せな気分になりました。一般の客室は小じんまりした感じですがちゃんとお祈りの場もあって落ち着いた雰囲気でした。朝は鳥の鳴き声で目が覚めて、何て清々しい朝!これで巡礼と言っていいのか?と一瞬思いましたが、いや!ストイックさとは違うアプローチで心清らかになることもあるのだからこれもよしと、勝手に納得していました(笑)。

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美味しいもので印象に残っているのは?

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ポルトガルということでやはり魚介料理が美味しかったですね。あと特に私が気に入ったのが、スペインに入ってからですが、パドロンという町の特産のシシトウ(笑)。何度も注文した記憶があります。オリーブオイルと塩でサッと炒めたシンプルなメニューですが、ビールや発泡ワインに合うんですよ。仕事を終えた後のビールのお供に最高でした。それからポルトガル特産のグリーンワインも美味しかったです。若いブドウで造った微発泡のワインなのですが、とても爽やかでフルーティで魚介料理にはもちろん、お肉料理を食べるときにも口の中をリフレッシュしてくれて合うのです。しかも1本200円くらいなんですよ。値段を知るとよけいにお酒が進んじゃいますよねぇ(笑)。グリーンワインには赤もあって、赤ワインはグラスではなく陶器のボウルで頂くんです。赤ワインはキリストの血ということからでしょうか?でも器を両手で持って飲むとやはりありがたい感じがしました。

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