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日本から近く、歴史的な繋がりや同じ漢字を使っていることなどからもとても親しみのある台湾。リピーターの多い人気観光地です。おいしいものなど都市部を楽しむ観光が一般的ですが、台湾は東アジア最高峰の山を含めて3000メートルを越える山が130以上もある、とても自然の豊かな場所です。また沿岸部や離島には海の恵みを糧として暮らしている人たちがいます。今回番組では都市を離れて、山と海の秘境へ。そこには私たちの知らない台湾があるというのです。一体どんな台湾に出会えるのでしょうか？ミステリーハンター初挑戦の岡田茉奈さんにお話を伺いました。

初めてのレポートでいきなりイメージと違う台湾に遭遇？

私は台湾へ来たこともなかったのですが、台湾には友人が住んでいたこともあり話も聞いていたので、とてもいいイメージがあってさほど不安ではありませんでした。でも初めてのレポートは、何もかもが不安だらけで、行く前からどんなことに目を配ればいいのだろう、どんな質問やコメントがいいのだろうとずっと考えていました。そしていよいよロケに出発して、最初に行ったのが蘭嶼（ランユウ）という離島だったんです。そこは放し飼いのヤギをそこらで見かけるような、とても素朴な島でして、都会で美味しいお店がいっぱいあってという台湾のイメージがそこで一気にくじかれました（笑）。でもふしぎですね。なぜか島の雰囲気がとっても懐かしく感じたのです。小さな島ですが山もあって、静かな集落を歩いていると初めて来た場所とは思えないほどホッとしていました。街灯もほとんどないので、夜は真っ暗になるんです。残念ながら天気があまりよくなかったので私は見られませんでしたが、晴れていたらきっと満天の星がきれいだったと思います。また蘭嶼には、地下屋と呼ばれる伝統家屋が残っていました。

半地下のように地面を掘って、そこに家を建てるのです。さらにユニークなのが、寝たりくつろいだりする住居スペースの天井の高さが通常の半分くらいしかないので、大人は立って歩けません。ですからそんなに深く地面を掘らないでも、家はほとんど地面から隠れている状態になっているんです。海からの強い風や夏の猛暑を避けるための工夫だそうです。ちょうど取材した日も春の荒れた陽気で、とても強い風が吹いていましたが、地下屋の敷地に下りたとたんに風をほとんど感じなくなりました。そして家の中に入るとさらに静かで外は風が強いことも忘れてしまいそうなほどでした。これなら少々大きな台風がきても大丈夫かもと思いました。お家の中に入ったときには、えっ？！こんなに天井が低いの？立てないし家具も入らないと驚きましたが（笑）、この土地にふさわしい知恵の詰まった設計なんだと分かりました。

アクセスは抜群の大自然満喫スポット

台湾の中央部にある阿里山は、雄大な景観や美しい風景を楽しめる所なのですが、交通が便利で、山道も整備されている台湾でもとても人気ある観光地です。日本の箱根のような所ですね。阿里山ではガイドさんに見所を案内していただきました。樹齢が千年を超えるヒノキが見られる森は、ひとつひとつの木にはとても迫力があるのですが近寄りがたい威圧感みたいなものは感じませんでした。ヒノキの香りでリラックスしていたからでしょうか（笑）？ワクワクしながら神秘的な雰囲気を楽しめました。また阿里山一帯は、標高2500メートルクラスの山が連なっているので、山頂付近から見る夕日や朝日も見事なんです。私たちが取材した日も地元の方がたくさんいらしていました。ビュースポット近くまで車で行けるのも人気の秘密かもしれませんね。朝日も夕日も素晴しかったですが、私は特に夕日の光景が印象深かったです。夕日を見た所は、雲海がよく見られる所としても知られています。私が夕日を見に行った日も目の前に雲海が広がっていました。しかも眺めた場所の高さが絶妙で、前に進めば雲海の上を歩いて行けるんじゃないかと錯覚してしまうほど雲がすぐ近くにあるのです。それだけでも幻想的な光景ですが、夕日はもっとスペシャルでした。沈む太陽の光で雲海がオレンジ色に染まっていくのです。言葉が出てこない美しさとはよく聞きますが、私はあの場所で初めて体験しました（笑）。感激しました！