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第1182回
ウイリアム王子ご成婚おめでとう記念!
英国ロイヤル・カップル秘話

2011年4月16日 夜9時〜

ジョージ6世とエリザベス皇太后の秘話 撮影は深い感動に…?そして号泣!?

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今年のアカデミー賞4冠受賞作品「英国王のスピーチ」にもなったエピソードで、エリザベス皇太后が亡くなるまで秘密とされていたものです。次男であり予定外に国王となったジョージ6世は、実は国王として致命的とも言える吃音(きつおん)(発音障害の一種)のコンプレックスを抱えていたんです。映画ではその苦しみの中で、生涯の友人ともなる下町の療法士ライオネル・ローグと出会い、妻エリザベスと二人三脚で困難を乗り越え、かつてないほど愛される国王夫妻となる様子が描かれています。
番組では、ジョージ6世の吃音の治療にあたったライオネルさんの孫、マークさんを訪ねました。そこでマークさんに、ジョージ6世からライオネルさんに送られた手紙を見せていただくことに…。
そこには、「僕の人生はあなたに出会ったことで変わった」という内容がごく普通の紙に、万年筆で丁寧に書かれていました。私は英語が得意ではないんですが、その文字のひとつひとつや手紙の様子を見るだけで、国王の思いがとてもリアルに感じられたんです。そうしたら込み上げるものが抑えきれなくなって…、「世界ふしぎ発見!」のロケで初めて号泣しました。男の友情とか、地位に関係なく年上の人を尊敬するジョージ6世の人柄が滲み出ている手紙なんです。

世紀のスピーチの生原稿を?

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またなんとマークさんは、とても貴重なスピーチ原稿を私に素手で触らせて下さったんです!それはイギリスが、ナチスドイツに宣戦布告することを国民に知らせる原稿。同盟国がナチスドイツに次々破れ、イギリス一国が立ち向かう中、不安に揺れる国民を一致団結させた“世紀のスピーチ原稿”です。最初は透明な袋の中に入っていたんですが、マークさんから「直に触ってみて下さい」と言われた時は、いやもうどうしようと本当に震えちゃいました。マークさんに「私が触ってもいいんですか?」とお聞きすると、「僕は本気でこれを大事にしてくれる人にしか触らせないけれど、あなたには」と言ってくださって。原稿はタイプライターで打たれた小さな文字でしたが、手にすると同じ紙を通じて歴史の気配を感じるというか、ちょっとしたシワやシミから、この原稿を読むのにジョージ6世が一体どれほど緊張したかが「ブワー!」っと伝わってくるようでした!鉛筆で直された部分もあったりして、その緊張の息遣いも…!

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今回、ロイヤル・カップルにまつわる様々な撮影を行って、どれも比較的順調に進みましたが、でもマークさんを訪ねた時だけは本当に撮影時間が延びて、私も夢中になっていたし、気付けばスタッフ全員が泣いていました。ジョージ6世の必死の努力や、ライオネルとのすばらしい友情に感動してしまったんです。そしてみんなすっかり心が洗われ、とてもすがすがしい気持ちになっていました! マークさんは「僕は何者でもないけれど、おじいさんがこんなに偉大だったのを誇りに思うし、それを伝える義務もあると思う」と話してくれました。だから私もそれをレポートする義務が、というか感動で泣いてしまって上手く伝えられなかった部分もあるんですが、伝えられる喜びの強いレポートをすることが出来ました! ジョージ6世が吃音であるのを隠さなければならなかったこと、また同時にそれを何とかして直したいと努力する人たちであったことなど、ただ伝統と格式を重んじる英国王室の人々という部分ではなく、今回はその悩みやドラマを前面にご紹介できるところがポイントだと思います!

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世紀の挙式がさらに待ち遠しくなる、ロイヤル・カップル秘話をぜひお楽しみに!

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