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第1181回
新発見が続々!アンコール王朝の光と影

2011年4月2日 夜9時〜

可愛さ全開!心洗われる素敵な出会い?

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今回はほかにもバンブートレイン(=竹の列車)と呼ばれる、カンボジアのユニークな乗り物をレポートしました。実はその撮影中、とても素敵なことがあったんです。バンブートレインの撮影は、ある地点までの行きと帰りの両方を撮影することになっていて、復路の撮影ではまずスタッフの乗ったバンブートレインが出発して、カメラのセッティングが終わったところで私も出発することになりました。

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バンブートレインの運転手さんとしばし待機している間、「のどかだな〜」と周りの景色を眺めていたら、私のところにタタタッと小さな女の子が2人。そしてはしゃぎながら何か言うと、自分たちのバックから草で出来たアクセサリーを次々出して、それを私の指や手首にどんどん巻き付けてくれたんです。そしてひと通りつけ終わると、「似合ってる〜」という感じで大喜び。そこで「マネー」を要求されることもあるけれど、でもその3〜4歳の女の子たちは商売ではなく、ただ遊んでいた途中で私がボーっとしているのを見かけて、遊びにきてくれたみたいでした。 私はその時、バックも何も持ってなくてお返しするものが無かったから、「こんなにいっぱいありがとう」という気持ちで、アクセサリーを「ワン、トゥ、スリー」と数えて、「スリーもくれるの?ありがとう!」と言ったんです。そうしたら女の子たちはまたワー!って喜んでくれて、今度はお互いの服のボタンなんかを「ワン、トゥ、スリー」って数えはじめるんですよ。もう超かわいくて、私の邪悪な心をすっかり清らかにしてくれました!

発見続々!発掘現場での癒しも!? 尽きないアンコールワットの魅力とは?

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アンコールワットのレポートは今回で四度目くらいですが、レポートした新たな発見はもちろん、自分の年齢も心境も変わっていくせいか、その見え方もちょっとずつ違ってきますね。初めて行った時は、その壮大で美しい様子が、雲の上の世界が地上に舞い降りてきた場所、夢の世界みたいでしたが、少し歴史の知識が増えてからは、この場所はいつどんな人が掘ったのかなとか、壊された場所は誰がどういう気持ちでやったのかなとか、違う見方、感じ方が出来るんです。

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またアンコールワットを発掘・調査されている上智大学の石澤先生や、発掘の現場責任者の田畑さんとも、何度かお会いしていくうちに、初めは分からなかったお人柄が見えてきて今回はそれも楽しかったですね。田畑さんは、初めてお会いした時から何年も経っていて、その間にご結婚されたそうです。そこで「お子さんは?」とお聞きすると、ついさっきまで「ここから出土したのは…」ときびきびお話されていたお顔が、「よくぞ聞いてくれました!」という感じでもうにっこ〜り!娘さんのことになると、顔中の筋肉が緩んでしまう様子で、大切な写真も見せて下さいました。だからこちらも「実は私も変化がありまして、犬を飼い始めたんです。シーズーなんですけど、へりくだって言っても多分、シーズー界で一番可愛いと思います」と報告しました(笑)。そして私も写真を田畑さんにお見せすると、「ホントだ!これはシーズー界で一番ですねっ」と言って下さるから、私も「田畑さんの娘さん、ホントに可愛い!これはもう仕方ないですよ」「ほんとにそうですよね〜」と、何年か前までは考えられない会話が展開しました(笑)。 うちに娘がいなくて、そして田畑さんがシーズーを飼っていなくて、本当によかったです(笑)。 そんな田畑さんや石澤先生、もちろんカンボジアの人たちも、遺跡に関っている方たちは、みなさん本当に穏やかなんですよ。発掘・調査の中で自分の手柄を、という発想も全く無いように感じました。石澤先生はあくまでも「地元の人たちが自分たちのものを守っていけるように」と考えられているし、みんなが大切なものを守っていこうという気持ちだから、負のオーラみたいなものがひとつもないんです。だからアンコール王朝の発掘現場は、とてもやさしくて…、すごく癒されてしまう場所でもあるんです。

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