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第1174回
ブラジル 珍獣紀行!
熱帯草原と巨大哺乳類の謎!

2011年2月5日 夜9時〜

可愛い? 凶暴? 見かけはのんびりした草原の珍獣!?

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セラードにアリ塚を作るシロアリの天敵は、オオアリクイです。鎌の様な大きな爪で硬いアリ塚に穴を開けて、そこから長い舌を入れ、中のシロアリをからめ取るんです。まさに珍獣のオオアリクイですが、動物園で出会ったオオアリクイの赤ちゃんは、可愛さがもう異常でした(笑)。赤ちゃんでも爪はあるんですけど、まだそんなに伸びてなくて、その爪でやさしく引っ掻かいてきたり、シロアリをからめ取る長い舌を指の間に伸ばされたりすると「もうくすぐったいよ〜」という感じで(笑)。
ただちょっと戸惑ったのが、犬や猫だとその様子から「あ、今こうしたいのかな?」と察しがつくのに比べて、やっぱりオオアリクイは「一体、何を考えているんだろう…」と意思を汲み取るのが難しいことですね。それにオオアリクイはのっそのっそと歩くので、のんびりしたイメージなんですけど、その鎌の様な爪は相当鋭くて、硬いアリ塚を一撃でドサっと崩すパワーがあるんです。

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動物園で成長したオオアリクイがこちらに向かって歩いてきた時、動きがゆっくりだから「かわい〜」と思いながら観察していると、そのうちに2本足で立ち始めました!?どうやら怒っていたようで、動物園の方に「ちょっと下がって」と言われました。かなり近くに来た時も、一見のんびりしたその様子を見て嬉しなっちゃったんですが、オオアリクイはいきなり鎌を振り上げる体勢に!?でもなんか私の足にすがりつこうとする様にも見えて、つい「可愛いかもっ」と思っちゃうんですよね。動物園の人には「危ないぞ!」と注意されてしまうし、ほんとよく分からなかったですね、オオアリクイは…。

1万年以上前のユニークな生き物たちと遭遇!?

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カピバラ山地国立公園の断崖絶壁には、3万点もの壁画が残されているんです。かつてあった生き物の楽園や、人々の暮らしぶり、さらにそこから驚きの世界を知ることができるんです!
またこれまでも何度か壁画をレポートしましたが、その経験のおかげか今回は「壁画って楽しい!」とその面白さに目覚めた気がします。
壁画って例えば教科書で紹介されても、エロティックなシーンが載っていることはまずありませんよね。…と、思ったのも今回、男女がチューしている壁画をレポートしたんですが、実はさらにその先の「子供には見せられませんっ」というシーンもあったんです(笑)。そういえば以前、美術史の本で春画について読んでいたら、日本人が性的な行為を「恥ずかしい」と思うようになったのは、キリスト教が伝わった後からで、その前はもっと開放的だったのだとか。それにお祭りで性的なものが御神体にされているのを見たことがあるから、壁画で表現されているのは「恥ずかしいもの」ではなく、エネルギーそのもの、繁殖のための不思議なパワーの源、というのが人類の原始的な考え方なのかな…、なんて色々想像をめぐらせることが出来ました。

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単なる絵ではない壁画の面白さを発見?

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壁画が残っているのは、岩が削れてその奥まで光が入るプチ洞窟みたいな場所が多いそうです。今回もまさにそんなところに、1万年以上前に描かれた壁画が残されていました。その途方もない時間を考えると、絵が残っているのは本当に不思議なことだし、何か聖地のようなところだな〜とも思いました。現地のコーディネーターさんからは、以前、壁画の研究者に「ここでうめき声が聞こえた」という話しを聞いたなんて情報も!?私はそういうことに鈍感なんですが、壁画の取材をした日の夜は、なぜか全然眠れませんでした。それをスタッフに話すと、「塩を撒いてみたら」とアドバイスされて、翌日は部屋に塩を撒いてから寝ると、その晩はもうぐっすり。「あれ?ホントにそういうことなの!?」って…。やっぱり人が何かを行っていた場所には、その土地に残された記憶とか、エネルギーみたいなものが今あってもおかしくないのかな?と思いました。
これまで壁画というと、「この絵は一体何を伝えようとしているのだろう?」と表面的な部分が気になってましたが、今回のように子供に見せられない壁画もあれば(笑)、「目に見えない何かがあるかも」と思うと、壁画そのものはもちろん実際に現地に行ってみる楽しみも膨らみますよね。

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