インタビュー

小津翔太役 新井浩文さん

小津翔太役 新井浩文さん

♥ 台本を読んだ感想を聞かせてください。

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男性と女性というのは絶対的に考え方が違うと思います。その中でもこのドラマは女性目線での、男性では理解できない生々しさなどが描かれていて、とても面白いと思いました。

♥ 演じられる小津という男性のことはどう思われますか?

うちは演じる際、役に共感性を全く求めないのですが、今回の小津という役もまったく共感できません。結婚しているのに不倫をして、今回はゆり子を落としにかかる、というか狙いに行っていますが、過去にもそういうことがあったのかな、というくらいに受け止めていますね。

♥ 演じる際に意識されていることなどはありますか?

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監督の演出通りにやる、というのがうちの通常のやり方です。自分でどうこうやろうということではないので、始まる前に監督に「何でも言ってください」と話しました。でも細かいところの指示はあっても、全体的には好きにやらせてもらっていますね。
小津は携帯電話を2台使いしているのですが、それも監督の指示です。仕事用、プライベート用と分けている人ということらしいのですが、劇中でそれをどう使い分けているかという明確なアピールはないんですけれどね(笑)。

♥ 前田敦子さんとは以前も共演されていらっしゃいますが、今回の共演の感想はいかがですか?

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前回の共演のときも思っていましたが、魅力的な人で、共通の友人も多いのですがそのみんなに好かれていて、いい意味で人たらしですね。演技に関してはアプローチの仕方がうちととても似ていて、いいリアクションをしてくれるのでやっていて楽しいです。
うちも主役も脇役もやらせていただいていますが、今回はまれに見る「主演が全シーン出ずっぱり」というドラマで、セリフもスケジュールも本当に大変です。そんな中で主演として周りを引っ張っている前田敦子はすごくかっこいいですし、「ついて行こう」という気持ちが沸き起こる主演です。

♥ 今回、ラブシーンも多いですが、お二人で相談とかはするんですか?

どのシーンに関してもですが、事前に相談とかは特にしていません。二人とも監督ありきなので監督の言う通りにやっています。ただ普段から仲が良い相手とのキスシーンとかは笑ってしまうんです(笑)。うちが笑わないように頑張っても前田さんが吹きだしてしまったり…ほかの人が体験しないような「友だちとする恋人同士のキス」というのは、うちたちの職業柄、独特の感覚だと思うのですが、テレもあって笑ってしまうんですよ。
前田さんくらい人気があって、名前を知られている役者がちょっと濡れ場をやると言ったらそういう目線でどうしても見られてしまって、うちのこともネットなどでいろいろ書かれたりしていますけど、仕事ですからね!

♥ そうすると、そこまで親しくない相手のほうがラブシーンはやりやすかったりするんですか?

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うちはやりづらいです。相手との関係性というのは必ず出ると思っていて、例えばキライな相手と親友の役をやれと言われたら、その空気がたぶん出てしまうと思います。それと同じで、うちはまだその空気を消すことが出来ないから、好きな人なら好きなオーラがたくさん出ると思っています。

♥ ゆり子の恋愛体質というものに関してはどう思われますか?

うちはとてもヤキモチ焼きなのでイヤですね。自分の彼女に置き換えたら二股とか浮気とか、男性で共感できる人なんて1%もいないと思います。でも女性は実際にはやらないながらも「そういうのもいいな」と思う人も居るのかもしれませんね。国が違えば一夫多妻制とかありますから…

♥ ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

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どうしても前田さんの濡れ場とかそういうものに目がいきがちですけれど、このドラマの見どころは男性にはない女性のエグさ、人間の内面の描写だと思います。
女性同士の素の会話って、聞きたくないんですよ。下ネタにしても男性と違ってすごくドロドロしていて全然笑えないんです!たまに電車の中やごはんを食べに行ったお店とかで聞こえてくる女性だけの会話の内容ってどぎついですよね。男性だと下ネタもせいぜい「あの子のスタイルいいね、バスト大きいね」とかそれくらいなんですけれど、女性の会話はダイレクトでエグいです。このドラマはタイトル通り、せきららにそういう内面、裏の部分を出していますから、人間の本質の生々しいところを見ていただきたいです。

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