インタビュー

毒島ゆり子役 前田敦子さん

毒島ゆり子役 前田敦子さん

♥ 台本をお読みになった感想を聞かせてください。

写真

30分のドラマなので、通常の1時間ものと違って短いんですけど、その分とても練られていて展開にわくわくします。内容もはっきりしていますし、いろいろなことに挑戦できるだろう、挑戦させてもらえるだろうと撮影が始まるのが楽しみでした。

♥ 演じていらっしゃる「毒島ゆり子」という女性はどういう人ですか?また演じる際、気をつけていることはありますか?

ゆり子は仕事とプライベートははっきり分けている人です。仕事中と恋愛中の顔というのはみんな違うと思うので、仕事の電話中とか、取材中、職場の先輩の前では決して素のままでは話さないように、一方で恋愛中のシーンではどれだけ居心地よくゆり子として素になれるか、オン・オフをきちんとつけるように気をつけています。

写真

私はこういうシーンを演じるならこう、という典型的なパターンを作るのではなく、こういう時自分ならどう話すか、と自分と照らし合わせるようにしています。役は役として入り込まないようにしていますが、自分が経験したことが演技には活きてくると思っているので、役に合わせる、というより自分だったらどうするか、ということを常に大事にしています。気持ちのいい役なら入り込みたいですが、今回のドロドロしたものはドラマでの疑似体験だけで充分です(笑)!

♥ 今回、政治記者という「取材する」立場の役ですが、演じてみていかがですか?

写真

私は表に出る仕事をさせていただいていますけれど、記者は裏側の仕事で、そこで評価されるというのは本当にすごいことだと思います。しかも政治記者という職業は、相手の政治家に嫌われるか信用されるかの狭間で、突っ込んで行かないと話しも聞けないし、女性が少ない世界なのでそれだけで大変だということを痛感しています。なのに記者の皆さんは自分のプライベートも削っていて、時間も自由にならないし、デートしていても仕事のことが頭から離れなくて大変なのに、何かを伝えようとするのはかっこいいですよね。私だったらその人が出てくるまでずっとなんて待っていられずに正面からズカズカ行って嫌われるか、待てずに帰って先輩に怒られるかです(笑)。
でも今回、プロデューサーのお二人が政治記者出身ですのでとても心強いです!「会見のときはこう」とか、分からないことがあっても教えてもらえるから不安はありません。

♥ ゆり子は常に二股をかけている女性で、今回はルールを破って「不倫」という道に踏み込んでしまいますが…

写真

ゆり子は幼い頃のトラウマからそういう恋愛感を持つようになりましたが、人間って誰でも必ずコンプレックスあると思うんです。だからといって不倫というものに対してはいいとは思いませんし、肯定するつもりもありませんけれど、ウソをつかれて始まってしまうこともあると思います。好きになってしまったら周りが見えなくなって突っ走ってしまうところはリアルなのかなと思います。恋愛というのは本当に難しくて、好きになった人が既婚者だったら、という切なさはきっとありますよね。

♥ 撮影現場の雰囲気はいかがですか?

写真

今回、全話全シーンに出ています!毎日朝から夜までスタッフみんなと一緒にいて、体力もついたし、感性も勉強させてもらっています。
仕事中はスーツを着ているのですが、撮影は1日でたくさんのシーンを撮るので10着くらい着替えています。記者の皆さんはダークスーツが多いのですが、その中でも映えるように、と白いスーツを用意してくださっているのですが、形もかわいくて見ていても楽しいと思います。一方で家でのゆり子は、恋愛感とかは違いますが、まるで私そのもの?というくらいくつろいでいます(笑)。
プライベートなシーンでは、「恋は盲目」というシーンが多くて、すごくリアルだと思います。新井浩文さんは以前共演させていただいてからというもの、ふだんからお兄さんのように頼りにしている方です。今回もどんと構えてくれていて、濃厚なラブシーンも多いのですが「女性がキレイに見えれば」と気を使ってくださって、楽しんでやることが出来ました。

♥ ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

写真

とにかくお話が面白いです!ドロドロしていますがいやらしく見えませんし、恋愛をしていれば当たり前なかわいいシーンもたくさん出てきます。付き合っていればキスをするのは当たり前で、そういうところは本当にリアルです。たくさんキスをしていますけれど、外国人だと思って気軽に見てください(笑)。
いろんなタイプの男性が登場しますので、女性の方は自分のタイプの男性を探して欲しいのですが、相手の男性によって、ゆり子の甘え方が違っていて、自分で変えているのか自然に変わるのか、という部分は見ていただきたいところですね。
今、働いている女性は多いですし、今時の恋愛の流れとかがリアルに描かれていますので自分でセーブをかけたりせず、せきららにやりたいと思っています。

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.

ページの先頭に戻る!