主人公・鈴木奈未の印象を教えてください。
私が演じる鈴木奈未は、平凡を愛し、平凡に生きてきた女の子で、今の時点では共感しかない役です。奈未は全部人並みで、仕事もまあまあできて要領がいいタイプではあると思います。ドジっ子ではないと思うので、“(ファッション業界が)未知の世界だから右も左もわからない”というリアルなお芝居ができたらいいなと思っています。今まで結構どんくさい役が多かったのですが(笑)、奈未は意外とちゃっかりしていて、なるべく怒られずに生きたいという誰しもが思っているような気持ちを持っている女の子です。

とてもはまり役ですね。はまり役を演じるうえで面白さ、難しさはありますか?
すごく共感できる役という意味では、はまり役と思っていただけて嬉しいのですが、普通を演じることはとても難しいなと思っています。オリジナル脚本なので、答えやお手本がない中でお芝居をするというのは、緊張もあり楽しみもありという感じです。
ファッション誌の編集部はどんなイメージですか?
雑誌の撮影に呼んでいただくことが増えてきたのですが、とにかく褒めてくださるので、相手を気持ちよくさせられる人ばかりだなと思っています(笑)。なんだか勘違いしちゃいそうになるくらい褒めてくださる人が多いので、いい人ばかりだなというイメージがすごくあります(笑)。現場で撮影するのと、オフィスに帰って編集したりするのとは全く違う空気感なんだろうなと思うので、デスクの仕事を(役で)担えるのは楽しみです。すごく身近な方々ではあるので、たくさんお話を聞いてヒントをいただけたらいいなと思っています。

宝来麗子はドS上司ですが、上白石さんの理想の上司を教えてください。
難しいところですよね。褒められすぎても「本当かい?」って思うし、厳しすぎてもやる気をなくしてしまうし……。でも、怒ってくれる人って貴重だなとすごく思います。だんだん怒られなくなってくると、全部正しいみたいな勘違いも生まれちゃったりするので、ちゃんと「それは違う」というのを対等に言ってくださる方はすごく信頼できるしありがたい存在だと思います。
奈未を振り回す、麗子と潤之介はどんなキャラクターですか?
とても個性の強いお二人です。奈未はされるがままというか。必死にくらいついて、振り回されていけたらいいなと思っています。麗子さんとは心が通う瞬間みたいなのは出てきてほしいと思いますし、潤之介さんは天然とはいえ理解できる瞬間というか、交わりみたいなのがきっとどこかで出てくるので、それを楽しみに、最初は精一杯演じたいです。

最後にメッセージをお願いします。
すごく普通の女の子が、ファッション業界という特殊な世界に飛び込んだときにどんなことが起こっていくのか、視聴者のみなさんと一緒に楽しみながら頑張りたいです。「そもそも普通って何なんだ?」っていうところから始まるんですけど、みなさんに「わかるわかる!」と思ってもらえるように、応援してあげたくなるような奈未の魅力を表現していきたいです。