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出演が決まった際の、率直な感想をお聞かせください

嬉しかったですね。植田プロデューサーとも、堤さんとも、「また、『ケイゾク』をやりたいですね」と話していたのですが、まさかこういう形で実現するとは思っていなかったんです。「ケイゾクは力なり」といいますか、『スペック』という作品となり、70代になった私が出演させていただけるということで、非常に名誉なことだと思います。

台本を読まれたときの感想はいかがでしたか？

『ケイゾク』の世界観と近く感じるところがたくさんあり、『ケイゾク』が終わってすぐに西荻さんが脚本を書き始めたんじゃないかと感じてしまうほど面白い本でした。100パーセント警察の話でもないし、サスペンスでもあり、笑いもあり、本当に中身が濃い。ご覧いただければ分かるとおもうのですが、様々な要素が詰まっていて、2010年の最先端の技術が物語の中にも、ドラマを制作する上でも使用されていて、それでこそ成り立つ話なんですよね。警察ドラマからは少しはみ出ているかもしれませんが、絶対にいい作品になるなと思いました。

竜さん演じる野々村光太郎はどんな人ですか？

警視庁公安部公安第五課　未詳事件特別対策係の係長です。警部にはなっていると思うのですが…上司にも部下にも弱いという（笑）。結婚は破綻していて、婦警の雅ちゃんと付き合っている不思議なおじさんで、私自身憧れる部分もあります（笑）。『ケイゾク』に引き続き、野々村を楽しんで演じております。

演じる上で気をつけていることはありますか？

堤監督からいただいた指示を、野々村光太郎ならどうするだろう…と考えながら演じています。

堤監督の世界観はいかがですか？

堤監督は…よく分からない人なんですよ（笑）。ムチャクチャやっているように見えても、ドタバタやっているようにみえても、ひとつの世界に仕上げてしまうんです。堤監督は品のいい方なんでしょうね。何をやっても最後にまとめあげる自信があって、それがドラマの完成度を高めているのだと思います。

撮影現場はいかがですか？

現場ではね、“水族館にいる魚”みたいな気分になるんです。多くの人が期待してくれているんだろうなとか、厳しい目もあるんだろうなとか、人に見られている感じがするんです。撮影は夜遅くまでキツイですけどね、それが『スペック』を作り上げていくエネルギーになっていると思います。

共演者の戸田恵梨香さん、加瀬亮さんはいかがですか？

戸田さんとの共演は初めてなのですが、当麻のような役をやることは珍しいことだし冒険だと思います。
加瀬くんとは以前に親子役で共演させていただいたのですが、彼もテレビドラマで瀬文のような役を演じることは挑戦だろうなと。この作品を通じて2人は、ひとまわり大きくなってくれるんじゃないかなと、僕は期待しています。

もし、野々村が“スペック”を持っていたとしたら、どんなスペックがいいですか？

そうですね…。不死身のスペックですね。次の作品にも“野々村として”出演したいので…。
脚本の西荻さんにも、堤監督にも、植田プロデューサーにも、そう伝えています（笑）。

最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

『ＳＰＥＣ』は、不思議なドラマです。ご覧頂いた後に、「あ〜見てよかった！」と思える作品になっていると思いますので、ぜひ、ご期待ください！