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インタビュー

日曜劇場「流星ワゴン」:最終回 2015年3月22日 日曜よる9時〜放送
原作は読まれましたか?

この役のお話をいただいてから読ませていただいたのですが、感動して泣きました。誰もが感じている父親への思いのようなものとか、自分が父親になったら息子に対してこういう想いを抱くのかな、などいろんなことを思いながら読みました。何よりもやっぱり生きているというのは素晴らしいということを噛み締めさせていただける本で、鳥肌のたつような思いを感じました。
撮影の雰囲気はいかがですか?
ぼくはそんなに出番がないので…皆さん、広島にロケに行ったりしていますけれど、ぼくにはないので、置いてけぼり感があります(笑)。現場に来ても、いまだにふわふわしているのですが、幽霊の役ですのでそれでもいいのかなとも思いながら、人間くさくも、ふわふわやらせていただいています。
息子の健太くんとはずっと一緒ですが、演じていていかがですか?

ある程度距離感を取らないといけないのかな、という思いと橋本の父親としての愛情をどこまで注いでいけば橋本という人間が出るのかな、というのを手探りでやっている感じです。健太とどう接していけばいいのかわからないという感じが、橋本という人なのかな、という気もしています。健太役の星来くんは本当にくったくのないいい子で、待ち時間とかも話しかけてきてくれるのですが、少し距離を置いてドラマの役柄と同じように距離感を保つようにしています。皆さん、とても楽しそうにしていらっしゃるんですけれど、ぼくだけはそこに乗ってはいけない、緊張感を持っていないといけない、と思っていますね。
ワゴンに乗せる西島さん、香川さんの印象はいかがですか?

西島さんは本当に優しい方ですね。学年的に同い年なんですけれど、映画をメインにされている印象が強くて、隣のクラスに居たのは知っていたけれど、今回のクラス替えで初めて同じクラスになった、という感じです(笑)。ぼくは必ず車が近くにあるので、車から降りての芝居のとき、待っている間、寒いので車の中に一緒に居ることが多いんです。ある時、ぼくのおなかが鳴ってしまったんですが、西島さんが何気なく外に出てお菓子を持ってきてくれたんです。「ぼくもおなかが空いたので、一緒に食べましょう」という、その一言でやられました!(笑)
香川さんは以前、何度かご一緒させていただいていて、エネルギッシュな方だな、と思っていました。今回、忠さんという人を幽霊なりの傍観者として見て行きたいなと思っているので、その熱さにいい意味で負けたいです。ただお芝居として圧倒的な力でくるので、飲み込まれないようにとは思っていますが、ついそのパワーに乗っかりたくなってしまいます。でも、俳優としては本当に勉強になります。
同い年の親子の二人という存在をどうご覧になっていますか?
面白いな、と思うのは、一雄と忠さんという親子は悲劇でもあるし、喜劇でもあるところです。ぼくら橋本父子は生きていたかったのに死んでしまっていて、この世に未練もあるのに、一雄は今がつらくて死んでもいいと思っている人間です。その人のお父さんが同い年になってやってきて、そこは喜劇なんだけど、それぞれが自分の悲劇を抱えているので、そこでどういう化学反応が起こるのかがとても楽しいです。橋本も事故で親子二人死んでしまっていて、ぼくが「死」という悲劇の部分を一生懸命やっているのに、そこが喜劇になってしまうのも面白いですよね。
ご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
いやなことが多いですけれど、やっぱり生きていないといけないなと思うんです。息子の健太のセリフで死を思った一雄に対し「死んだものからすると贅沢」というセリフがあるのですが、生きている人間が「死にたい」なんて思うことがすごく贅沢なことなんです。生きている以上、一生懸命生きて、自分の人生をよりよく生きていくことが使命なんだと思います。改めて台本を読むと、あちこちにいいセリフが散りばめられていて、身につまされる思いがすることも多いです。試写会で一足先に見させていただきましたが「いいドラマだ!」としみじみ思いました。
ご家族で見ていただけるハートフルなドラマで、生きているということがどれだけ素晴らしいか感じていただけたらと思います。

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