banner_AD

多部未華子さんインタビュー

Q1.この作品のお話をいただいたときの感想は?

写真

この「大奥」という作品は、“男女逆転”というフレーズなど有名だったので知ってはいましたが、きちんと原作を読んだのは、ドラマの出演が決まってからでした。顔合わせの数日前くらいにじっくり読もうと思ってまた開いてみたんですけど、「あれ? こんなに大変な役だったのかな」と思って、漫画を閉じて、落ち着いて、台本を開いて……としていたら撮影が始まっちゃったという感じです(笑)。
私は、歴史モノって読むのがちょっと苦手だったんですけど、この原作はすごくおもしろくて惹かれました。重々しいところもあるんですけど、そういうことを感じさせないというか、人の愛の描き方がすごく読みやすかったので、歴史モノへの苦手意識が覆りました。
キャストの方もすごく素敵な方が揃っていらっしゃるので、プレッシャーを感じてしまって嫌になっちゃうくらいです(笑)。

Q2.台本を読んだ感想というと?

すごくおもしろいですけど、難しいです。セリフを覚えて、内容を把握して…という作業で精一杯な感じです。難しい漢字も多くて大変です。

Q3.家光を演じる上で気をつけている点は?

写真

私が演じる家光は、男として生きるというのは周りから言われているだけで、自分は周りの意志とは違うと否定してる女性だと思うので、男装とか男がどうということより、家光の境遇や背景の方に重きを置いています。
ドラマが始まってからもいろんな物語がありますが、家光の場合、ドラマで描かれる以前の生き方がとても悲しくて、様々なことを経た上で話が始まるので、キャラクター作りには苦労します。感情の起伏も激しいですし、その境遇が私の想像もつかない立場というか特殊ですしね。孤独だし。
でも普段の現場では、将軍っぽくいることもなく普通に丸椅子に座ってます(笑)。ホントに何もしてないです。「本番」って声がかかったら「がんばろう!」って思いますけど、それまではリラックスしていて、けっこう違うことを考えてますね。いろんな役者さんがいらっしゃいますが、私はあまり役を引きずらない感じです。

Q4.時代劇ならではのセリフや所作についてはいかがですか?

以前に時代劇は経験してはいるのですが、8日間ほどの撮影だったので、こんなに長期で時代劇に入るのは初めてです。
着物での演技や所作、言葉づかいも難しいですけど、とても勉強になります。家光は男言葉ですし命令口調でセリフの言い回しは難しいんですが、思い切りの良い言い回しなので、慣れてくれば気持ちよくなると思います。

Q5.共演する堺さんの印象というと?

共演は初めてですが、以前からまじめな方というイメージを抱いていて、実際にお会いしてもまじめで真摯な方でした。
まだたくさんお話をしてはいませんが、お互いの役として、主従関係の距離があるところなので、最初はちょっと距離があるくらいが良いかもしれないですよね。話が進むにつれて、堺さんとのシーンが多くなってくるので、そこで家光と有功さんのように、距離が縮まっていけばいいと思っています。

Q6.ドラマ「大奥」の見どころというと?

いろいろあると思いますが、まずは家光の変化ですね。具体的には、男装から女性になる移り変わりとか。家光にとって人生の中で最高に幸せな時と、最も悲しい時が描かれている作品だと思うので、自分がどこまでできるかわかりませんが、それを演じきれればいいなと思っています。
有功さんと家光が心を通じ合っていくシーンなど、家光を演じる自分の頑張り次第のところはありますが、有功さんを演じる堺さんのほか、撮影現場のスタッフさんたちに支えられて、いろんな想いが重なってできてくるものだと思うので、すごく難しいと思いますけどやり切れたら嬉しいです。
有功さんと家光の関係、心を通わせていくところは、特に女性には共感していただけるところだと思うので、私も女性としての喜びを、この「大奥」で疑似体験出来たらなと思っています。皆さんも、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

!-- /187334744/general_PC_RT -->
(予告ボタン)