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大奥 用語解説

第9話

朔日(さくじつ)

朔日とは「八月朔日」の略で旧暦の8月1日のことで、「八朔(はっさく)」とも呼ばれます。
この8月1日の頃、早く実る「早稲(わせ)」と呼ばれる品種の初穂を、お世話になった人に贈る風習があり、「田の実の節句」と呼ばれていましたが、この「田の実」を「頼み」にかけて武家や公家の間で、日ごろお世話になっている人へ贈り物をするようになりました。また、徳川家康が江戸城へ入城したのが1590年の8月1日でした。
この二つのことから、江戸幕府は朔日を、元旦と並ぶ重要な式日としました。江戸城の表では、御三家ほか諸大名、旗本が正装で登城し、将軍と謁見して祝いを上げました。ちなみに、大奥でも料理やお酒が振舞われて、お祝いが催されたそうです。

暇金(いとまきん)

雇い人などを解雇する際に支払われるお金。解雇手当。

俸禄(ほうろく)

現代で言う「給与」のこと。その額は武士、奥女中とも身分などで細かく制度化されたいました。また、支給されるのは米や炭、薪などの現物支給のほかお金でも支払われたそうです。
ちなみに、奥女中の最高位となる上臈御年寄の俸禄を、ある資料から現在の金額に換算すると、1000万円以上にもなったそうです。

長幼の序(ちょうようのじょ)

年長者と年少者との間にある礼儀。「子供は大人を敬い、大人は子供を慈しむ」という、孟子の「滕文公上」による言葉です。

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