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大奥 用語解説

第5話

裃(かみしも)

「裃」とは、武士の一般的な正装の一つで、小袖(こそで=着物の種類の一つ)の上から、肩衣(かたぎぬ)という肩の部分が張り出した上着と袴を着用したもの。肩衣と袴のセットで裃といいます。
この肩衣ですが、肩幅を広く作ることが流行したそうで、江戸時代中期には型崩れしないよう、クジラのヒゲを芯に使用したものも登場したそうです。
ちなみに、裃でも袴の丈を長く取ったものを「長裃(ながかみしも)」といいますが、これも時代劇などでよく見られる武士の正装です。引きずるほどに長い袴は、殿中での争いごとを防ぐために、動きにくいよう作られたとも言われています。

駕籠(かご)

その昔、移動手段として用いられていた「駕籠」は、時代劇などでご存知の方も多いと思いますが、一言で駕籠といっても、まさしく担ぎ棒に篭をぶら下げただけの簡易なものから、大名行列に見られるような装飾が施されたものもあります。中でも、大名が乗るような箱型のものは「乗物」と呼ばれ、区別されていました。
ちなみに、明治時代に入って「人力車」が発明されると、駕籠はその役目を人力車に取って代わられ、巷から姿を消していきました。

修羅の道(しゅらのみち)

「修羅の道=修羅道」とは、仏教に由来するの「六道(=ろくどう)」の一つで、苦しみや怒りが絶えない世界のことをいいます。これは、仏教の守護神「阿修羅(=あしゅら)」の伝説に、その謂れが語られています。
ちなみにその伝説ですが、阿修羅には娘がいましたが、その娘を帝釈天に奪われてしまい、阿修羅が帝釈天に戦いを仕掛けます。その後、阿修羅の娘は帝釈天の正妻となったのですが、阿修羅の怒りは収まらず、娘の幸せは目に入らずに帝釈天を許すことなく、自身の怒りに妄執し続けてしまうというもの。

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