2005年10月10日〜2006年3月13日(全20話+2時間スペシャル

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話・2時間スペシャル

第16話:
『鬼と呼ばれた母の涙』/延岡(2006年2月6日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は延岡へ。一行は土地の縁起物「のぼり猿」を作って細々と暮らしている太吉(赤塚真人)と知り合った。太吉は死んだ息子の嫁・お松(勝野雅奈恵)と一緒に仕事に精を出していた。
 そこへ金貸しのお重(野川由美子)が現れる。お重は強欲で取り立てが厳しく人々から恐れられていた。太吉は、息子の薬代を工面するためにお重から金を借りていた。
 お娟(由美かおる)の調べで、お重には船奉行・大江喜十郎(大林丈史)という後ろ盾がおり、お重は大江が仕組んだ抜け荷の片棒を担いでいる事が分った。お重に借りた金が返せなくなった船頭たちにご禁制品の運搬をさせ、大江は莫大な利益を得ていた。
 老公はお重が根っからの悪人だとは思えず、お重に借金を申し込み、お重の家で下働きをしながら、その本心を探る。
 老公は、お重が幼くして手放した娘を探していることを知る。母娘をつなぐ手掛かりはの同じ柄のお守りだけだ。お重は娘を失った悲しい母心を涙ながらに老公に語る。お重が抜け荷に加担するのは、娘を探す資金を稼ぐためだ。
 老公は、お松がお重と同じ柄のお守りを持っていることに気付き、二人が本当の母娘だと確信する。
 さて次の抜け荷の取引の期日が迫った。お重は太吉を船頭に使う。だがそうなれば、太吉は口を封じのため命を取られる。老公はお重にお松が実の娘だと知らせ、太吉が殺されればお松が悲しむと諭すのだった…


第17話:
『その女に飲ませるな!』/内牧(2006年2月13日放送)

 水戸老公一行(里見浩太朗)は阿蘇の内牧(うちのまき)に着いた。一行は底なしの大酒飲みお国(波乃久里子)とであう。お国は楽しい酒だが酒癖も悪く、翌日記憶が無い。老公と助さん(原田龍二)、格さん(合田雅吏)そして千太(三波豊和)は呆れ顔だ。
 お国は居酒屋を営んでいるが今は禁酒しているという。
お国の娘・お幸(小林綾子)は旅籠・三崎屋重兵衛(河原崎建三)の息子・清助(若林久弥)に嫁ぎ、幼い子供もいる。だがお幸の婚礼の時、お国は酒で失敗して、三年間禁酒すると誓ったのだ。それまでは可愛い孫とも会えないという約束だ。
 老公たちが見たのは、たった一度羽目を外したお国の酔態だった。老公はお国が飲んだことは誰にも言わないと約束する。
 ところで内牧では郡奉行・飯干玄左衛門(中田浩二)と豪商の富田屋(真夏竜)が結託して宿場を乗っ取り、温泉宿に遊郭を作ろうと企てていた。
 そのために富田屋はならず者を雇い、宿場の人々にしつこく嫌がらせを続けていた。姑息な富田屋は証拠を残さない。
 だが、老公たちと出会った夜、お国が飯干と富田屋の密談を見ていた。町を救うことができるのはお国だけだ。だがそのためには、約束を破って酒を飲んだことを自ら明かさなければならない。
 そうなれば孫を抱くことができなくなる。悩むお国。老公は可愛い孫まで騙し続けていいのだろうかと、お国を説得するのだが…


第18話:
『脱藩者は老公に瓜二つ』/佐伯(2006年2月20日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は、佐伯に到着。助さん(原田龍二)と格さん(合田雅吏)は、剣術の腕を見込まれて、やくざ者に喧嘩の助っ人を頼まれる。争っているのは熊五郎一家と寅造一家。佐伯の重要な産物である干鰯(ほしか)の利権を巡ってのことだ。
 双方、家老の倉谷将監(亀石征一郎)が後ろ楯についていると自信たっぷりだが、騒動の現場に現れた倉谷はどちらからも商いの権利を奪い、干鰯を藩の専売にしてしまう。老公は倉谷がそうして私腹を肥やしている事を見抜いた。
 倉谷は二年前、筆頭家老の宇津木与左衛門(大竹修造)が亡くなった後、藩政を意のままに操り、私利私欲をむさぼってきた。宇津木は藩の家宝である刀が紛失した事件の責めを負って自害したが、その後は誰も倉谷の悪事を止められない。
 ところで千太(三波豊和)は、やくざ者の喧嘩の最中に、老公に似た旅の侍・相良喬之介(里見浩太朗・二役)に命を助けられて親しくなった。千太は喬之介に佐伯の町中で暮らしているはずの娘・由紀乃(遠野凪子)を探して欲しいと頼まれる。
 行方不明になっている刀は喬之介が盗んで逃走したことになっているが、それは宇津木を追い落とすために倉谷が仕組んだワナだった。喬之介は事件以来刀の行方を追っているが、汚名を着せられたままでは由紀乃に会う事もできない。
 老公は、由紀乃から父を慕う娘の気持ちを聞き、父娘の情愛に心打たれる。
 喬之介は近く藩主が帰国する時が、倉谷の悪事を暴く絶好の機会と考えている。いずれにしても、紛失した刀を探す事が先決だ。しかし、お娟(由美かおる)と鬼若(照英)が探索しても刀は出てこない。
 一方、喬之介が帰ってきた事を知った倉谷は由紀乃を捕らえる。ワナと知りながらも喬之介は由紀乃救出に向かうのだったが…


第19話:
『箱入り娘と最強用心棒』/中津(2006年2月27日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は中津に着いた。
一行は廻船問屋豊田屋の主人・徳二郎(平泉成)とその娘・おみつ(秋山莉奈)と知り合った。
おみつは気まぐれのわがままで、徳二郎は手を焼いている。
 おみつの母と兄弟はこの世に無く、徳二郎とおみつはこの世にたった二人の家族だが、徳二郎は娘にどう接したらよいものか分からないと、老公に悩みを打ち明ける。
 おみつには、江戸の御用商人・三河屋の次男坊との間に縁談が持ち上がっているが、おみつは乗り気ではない。目下のところ徳二郎にとってはこの縁談が最大の心配事だ。
 ところで船奉行の根津兵衛(和崎俊哉)は、藩の金を横領し私腹を肥やしていたが、豊田屋と三河屋が親戚になると、金の流れが白日の下にさらされ、悪企みが明らかになってしまうと危ぶんでいた。
江戸から家老が国元に戻る日が近付いており、危機感が募る。
根津は悪事の発覚を恐れ、徳二郎とおみつにそれぞれ刺客を送る。
 老公とアキ(斉藤晶)が徳二郎を、鬼若(照英)がおみつを間一髪で助けた。
 徳二郎が外出しないよう言い渡してもおみつは聞く耳を持たない。
鬼若がおみつの用心棒となり、警護に当たる。勝手気ままなおみつに、さすがの鬼若も音を上げそうだ。
アキはおみつが鬼若に甘えていると指摘する。
 老公はおみつに「仁」の字を書かせ、人を思いやる心の大切さを優しくといて聞かせるのだった。
 刺客は執拗に徳二郎とおみつを襲う…


第20話:
『男意気地の無法松』/博多(2006年3月6日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は博多へ。一行は、ガキ大将たちが、少年・修太郎(熊谷知博)をいじめているところに遭遇する。すると、力自慢の元気者・富五郎(ガッツ石松)が現れ、修太郎を救う。
 富五郎は、博多人形作りに重要な粘土を掘り出して運ぶ職人で、修太郎の母・田鶴(中原果南)は、人形を作る人形師である。田鶴の夫も腕のよい人形師だったが、事故で死にこの世にいない。夫に恩義を感じている富五郎は、母子を献身的に支えている。
 修太郎をたくましく育てることが自分の勤めと思っている富五郎は、村の腕相撲大会に出ることになった修太郎を鍛えている。富五郎自身も大会に出場し、鬼若(照英)と対決し、好取り組みを見せる。
 ところで、鬼若とアキ(斉藤晶)が、道中血塗られた印籠を拾ったことから、老公は次席家老の外崎掃部(磯部勉)が廻船問屋・西海屋(田口計)と結託して、ご法度の抜け荷で私腹を肥やしていることを知る。印籠は悪事の証拠の品だ。
 印籠の持ち主は、田鶴が馴染みの侍・宮地で、宮地は外崎たちの身辺を探っていたのである。悪事の証拠をつかんだものの、無念にも殺されてしまった宮地。
 悪事の発覚を恐れた外崎は田鶴を捕らえ、印籠を手に入れようとする。富五郎は印籠を老公から借り受けて、罠とは知りながらも田鶴救出に向かう。
 案の定、富五郎と田鶴は囚われの身に。外崎は田鶴に抜け荷の罪を被せ、田鶴と富五郎の口をふさごうとするが…



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