2005年10月10日〜2006年3月13日(全20話+2時間スペシャル

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話・2時間スペシャル

第6話:
『罠にはまったお嬢さん』/日田(2005年11月14日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は七万石の天領・日田に着いた。一行は米問屋「和泉屋」の器量のよい娘・お咲(荻野なお)と知り合った。
 和泉屋で働く太郎(草野康太)・次郎(川本貴則)・三郎(久保山知洋)の三兄弟は、お咲に悪い虫がつかないようにと気を配り、お咲に付きまとっている。お咲にはありがた迷惑なようだが、老公はお咲のためには命も惜しまないという三人を好ましく思った。
 一行はお咲の勧めで和泉屋に投宿することになる。
 ところで日田では代官の富士川源左衛門(石山輝夫)が立場を利用して商人たちを脅し、私腹を肥やしていた。富士川は和泉屋(江藤潤)にも年貢米をごまかしているのではないかと言い掛かりをつけ、賄賂を強請り取ろうとする。
 和泉屋がきっぱり断ると、更に悪質な難くせをつけて和泉屋を捕らえてしまう。父親の無実を訴え出たお咲まで罠に落ち、代官所に捕らわれの身となってしまった。
 三兄弟が救出に向かおうとするが、いい手立てがない。助三郎(原田龍二)と格之進(合田雅吏)が、公儀の巡検師に化けて富士川に接近し、探りを入れる。案の定、悪事が発覚することを恐れた富士川は、二人を料亭で接待し、金を渡して懐柔を試みる。
 一方、闇の布袋(遠藤太津朗)の手下、北斗の桔梗(原史奈)と飛竜(四方堂亘)が老公の命をつけ狙う。和泉屋とお咲を救うため代官所に向かう老公を、飛竜の魔の手が待ち受ける。
 飛竜が仕掛けた爆弾の導火線に火が付けられた… 危機一髪! アキ(斉藤晶)が気付き、必死にそれを止めようとするが…


第7話:
『悪代官と十人の盗賊』/八女(2005年11月21日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は、茶の栽培が盛んな八女に着いた。老公は街道で腹痛を起こし難儀していた茶問屋の主人・おこう(朝加真由美)に印籠の薬を与える。一行はおこうの店に宿泊することになった。
 おこうの店の茶は評判がよく、藩の仕事を扱うことになった。おこうにとっては名誉なことだが、そのことを伝える代官の森岡伊十郎(内田勝正)は、それとなく賄賂を要求する。おこうはそれを断った。
 おこうの店では、茶箱作り職人の徳兵衛(辻萬長)とその娘・おくみ(斎藤千晃)が仕事を手伝っている。若くして夫と死に別れ、子供のいないおこうにとって二人はなくてはならない存在だ。
 徳兵衛とおくみ・父娘はかつて旅から旅への暮しをしていたが、八女に着いた時、おくみが病いにかかり、おこうの勧めに従ってこの地に住み着いたのだという。
 ところで、八女の旅籠に潜んでいた、盗賊・むささびの利兵衛(亀石征一郎)一味が、代官所に捕まった。その知らせを聞いた徳兵衛の顔色が変ったことを、老公は見逃さなかった。
 実は徳兵衛は、かつて利兵衛にだまされて盗みの手引きをさせられたことがあった。徳兵衛はその事を悔いて旅に出たのだった。
 利兵衛を捕らえた森岡は、利兵衛に命を助けてやる変わりに、おこうの店に盗みに入り、おこうを殺すよう命じる。
 徳兵衛がおこうの店に出入りしている事を知った利兵衛は、おくみを殺すと言って脅し、再び盗みの手引きをするよう徳兵衛に迫る。老公は、徳兵衛の苦悩に気付く。
 一方、闇の布袋(遠藤太津朗)の配下、北斗の桔梗(原史奈)も老公殺害の機会をうかがい、老公に襲い掛かる!


第8話:
『仰天!化け猫の仇討ち』/佐賀(2005年11月28日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は、この地の名産織物「佐賀錦」の織元で、職人の見事な仕事を見学しながら佐賀に着いた。佐賀錦は老公の叔母が考案したと伝えられる織物で、老公には格別の思いがあった。
 さて城下に着いた一行は、町で無気味な化け猫騒動が起こってる事を知った。化け猫は大目付・代田郡兵衛(近藤洋介)の放蕩息子・章太郎(辻輝猛)を付け狙っているという。面白半分で猫を追い掛けた千太(三波豊和)は、化け猫に脅かされ肝をつぶした。
 お娟(由美かおる)とアキ(斉藤晶)、鬼若(照英)が調べたところによると、半年ほど前、章太郎が強引に関係を迫った娘・お民(村松えり)が自ら命を絶ったとことが分かる。お民が婚礼を間近に控えていたことを聞き、老公も胸が潰れる思いだ。
 老公は、化け猫がお民の恨みを晴らそうとしてる事に気付くが、正体は誰か。助さん(原田龍二)と格さん(合田雅吏)は剣術の腕を買われ、章太郎の用心棒に雇われる。化け猫退治に必死の章太郎は、お民の母親・きよ(三浦リカ)を捕らえ、きよを囮にして化け猫も捕まえようと企てる。
 北斗の桔梗(原史奈)は郡兵衛、章太郎・父子に近付いて知恵を授け、化け猫退治に加担すると見せかけて、老公の命を狙う。
 化け猫を誘き寄せようとする章太郎たち。はたして、深夜化け猫が現れ、章太郎を襲う。だが、化け猫は飛竜(四方堂亘)の鉄砲に撃たれ逃げていった。
 老公は化け猫の手当てをし、事情を聞いた。化け猫に扮していたのは、房吉(一條俊)という若者で、房吉は死んだお民と生き別れになっていた弟だった事が分かる。老公は化け猫の仇討ちに手を貸す事になるが…


第9話:
『老公狙った百年の恨み』/長崎(2005年12月5日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は長崎へ。
徳川家に百年の恨みを抱く、闇の布袋(遠藤太津朗)の本拠地へと足を踏み入れた。
闇の布袋は長崎出島にあるオランダ商館の次席商館長と手を結び、大型の軍艦を手中にし、幕府を転覆させようと企ている。
 その計画を知り、役人に追われていた商館員・レミー(シモン・カシュナー)を助けた事から、老公も闇の布袋の恐ろしい企みを知る事となった。
 闇の布袋と北斗の桔梗(原史奈)は、自分たち一族が、徳川家によって滅ぼされたと、恨みを抱いているが、それには不幸な誤解があった事に老公は気付いた。
 老公の命を付け狙う桔梗も、老公の人柄に触れながら、次第にその誤解に気付いてゆく。
 だが、闇の布袋の恨み、憎しみは消す事ができない。ついに軍艦受け渡しの取り引きが始まった。
しかし、闇の布袋の配下・飛竜(四方堂亘)の裏切りが… 飛竜は闇の布袋を亡き者にして、自分が軍艦を手に入れようと企んでいた。
 飛竜は桔梗に桔梗の父の最期の様子を語り、一緒に手を組んで闇の布袋を滅ぼそうと誘う。父親の死の真相を知って驚く桔梗。
 一方闇の布袋も飛竜の企みを見抜いていた。敵味方入り乱れて大乱闘に。
 戦いの中、ついに老公と闇の布袋が対面する。老公危うし!


第10話:
『格さん切ない柳川慕情』/柳川(2005年12月12日放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は柳川へ。闇の布袋の野望を打ち砕き、晴れ晴れとした気持ちで歩みを進める一行は、町の料亭で芸者をあげ、お座敷遊びに興じる。助さん(原田龍二)と千太(三波豊和)は大はしゃぎだが、格さん(合田雅吏)は渋い表情。芸者の染太郎(山田まりや)は愛想のいい娘で、座敷を大いに盛り上げる。
 翌日格さんは、町中でごろつきに絡まれ難儀をしていた魚売りの娘を助けるが、それが昨夜の芸者・染太郎だと知って驚いた。染太郎はお染といい、弟の正太(上田智也)と二人暮らし。
 弟思いで明るいお染に格さんは好意をもった。魚売りの商売を手伝う格さん。お染も格さんに次第に恋心を抱く。
 その頃柳川では、大物の商店で不祥事が続き、店が次々と取り潰されていた。競売に出されたそれらの店をすべて落札し、商いを広げているのが黒木屋(大河内浩)だ。老公はそれが黒木屋と勘定奉行の羽田時右衛門(原口剛)が結託した悪事だと見破った。
 お染は、大黒屋のわなにはまり店を取られた野嶋屋彦兵衛(早川純一)に恩義を感じており、何とか店を建て直したいと奮闘していた。その健気な気持ちを知った格さんは、お染をさらに愛おしく思う。お染も同じだ。
 お染を幸せにしたい、だがご老公のお供もしなければ…
 格さんの悩みは深い。助さんはそれが恋なのだと、友を優しく諭す。
 さて強欲な羽田はお染を自分のものにしようと、卑劣なわなを仕組んだ。格さんがお染救出に走る!



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