この差って何ですか？

専門家：赤石定典（東京慈恵会医科大学付属病院 管理栄養士）

この差は…
冷凍食品なら「冷凍うどん」
レトルト食品なら「牛丼」
お惣菜なら「唐揚げ」 が太りにくい
夜9時以降に食べても一番太りにくいラーメンは「味噌ラーメン」。

街の皆さんに何時頃夕食を食べているのか、調査したところ、仕事や家族の帰りが遅いなどの理由で、およそ6割の人が夜9時以降に夕食を食べると答えた！
夜遅くの食事は太っちゃう！と思っていながらも、手軽に作れるラーメンなど食べがちでは？ただ、太りやすそうなラーメンでも種類によっては太りにくいものもある！？そして、夜9時以降に食べても一番太りにくいラーメンは、「味噌ラーメン」。なぜ「味噌ラーメン」が太りにくいのかというと、ポイントは「大豆」。「味噌ラーメン」は、他のラーメンに比べ、「大豆」の量が多く、「大豆」に含まれるサポニンには脂肪燃焼効果があるので、太りにくい！
そして今回は、夜9時以降に食べがちな「冷凍食品」、「レトルト食品」、「お惣菜」の3つのジャンルで太らないためには何を食べたらいいのか？ をご紹介！
ちなみに、夜9時以降に食べるというのは太りやすい。まず代謝が落ちるのが1つ。9時以降はBMAL1という物質が増えてくる。このBMAL1というのが、脂質を食べやすくするタンパク質の1つ。お昼に比べて同じものを食べると夜の方が太りやすいということになる。ただどうせ食べるのだったら、こちらの方が良いということ！

冷凍庫に買いだめした「冷凍食品」。電子レンジでチンしたら、あっというまに完成！実は、麺を選ぶか、ごはんを選ぶかによって、太りやすさが違う！では、夜9時以降にどうせ食べるのなら「冷凍のうどん」と「冷凍チャーハン」太りにくいのはどっち？実は、より太りにくいのは「冷凍うどん」。
この2つの場合、圧倒的に糖質が「チャーハン」の方が多い。「資質」と「糖質」が「チャーハン」の方が多い。「うどん」が64.8gに対し、「チャーハン」は97.6gと圧倒的にチャーハンの方が多い。角砂糖にすると「チャーハン」が33個分。
さらに「脂質」を比べても一目瞭然！「チャーハン」が24g、牛脂3個分。対して、「うどん」はたった0.9g。牛脂に換算してもわずか0.1個分！「うどん」の方が太りにくい！
しかし、夜9時以降の食事では「冷たいうどん」、「温かいうどん」のどちらを選ぶかでも太りやすさが違う！正解は「冷たいうどん」！「糖質」の特徴だが、「うどん」に含まれる冷やすことによって、レジスタントスターチ消化吸収されにくい糖質に。温かいよりも冷やした方が消化されにくいと消化されにくい糖質に変わるということ。基本的には「でんぷん」が入っているイモ類とかお米なども。よくコンビニの「おにぎり」も温めない方がいい。

家にストックしがちな「レトルト食品」。湯煎するだけなので、つい夜9時以降でも食べてしまう。しかし「レトルト食品」でも種類によって太りやすさが全然違う！？「牛丼」、「カレー」、太りにくいのはどっち？実は、より太りにくいのは「牛丼」。
まず「糖質の量」。「牛丼」は、糖質の量が1人前112.7g、「カレー」は129g。まずカレーの方が多いのがわかる。
そして、実はカレーは、糖質が高いことに加えもう一つある理由で、夜9時以降に食べると太りやすい食べ物だった。それは、昼間食べるなら良いが、実はスパイスが刺激物ということで胃に負担がかかる。胃に負担がかかるということは、睡眠の質を下げる。夜に食べるということは睡眠のことを考えなければならない。睡眠の質が低下すると、太りやすくなる。寝ている間は基礎代謝により、7時間の睡眠の場合、約40分のランニング分のカロリーを消費する。しっかり休まないと消費が減るので、寝られないということは、は太りやすいということになる。それを「カレー」のスパイスが邪魔してしまう可能性があるとのこと。

家に帰る前にスーパーなどによって、「お惣菜」を買って済ますことよくあるのでは？そして様々な「お惣菜」の中にも、夜9時以降に食べても太りにくいものがある！特についつい「揚げ物」を買いがちですが、上位の2品「唐揚げ」と「コロッケ」でも太りやすさが全然違う！
では、夜9時以降にどうせ食べるなら、「唐揚げ」と「コロッケ」太りにくいのはどっち？実は、より太りにくいのは「唐揚げ」！
鳥の「唐揚げ」というのは面白い特徴があり、脂質が揚げる前の方が多い。揚げた後の方が減る。油というのは熱い方、熱い方に逃げる性質がある。鳥の皮に含まれている油というのが揚げ油に溶けだすということで、この分のカロリーが減ってくる。
一方で「コロッケ」はパン粉。油が吸収されていくので、油が増えてしまって、太りやすい。「揚げ物」全般で考えがちだが、「揚げ物」でも種類によって随分違うということ！！