「こんな番組を作ったらおもしろいかな?」とか「芸人さんにこんなことをしてもらうのはどうだろう?」といった番組のアイデアを考え、企画[きかく]するのがテレビのプロデューサーの仕事です。たくさんの出演者やスタッフをまとめたり、番組のお金の管理をしたり、チームのリーダーのような存在[そんざい]です。今回は、バラエティ番組のプロデューサーに直撃[ちょくげき]☆ バラエティ番組がどうやって作られているのか、バラエティ番組のプロデューサーになるにはどんなことが大切なのか、いろいろ聞いてきました!
1990年TBS入社。入社当時からバラエティ番組を担当[たんとう]。「ウンナンの気分は上々。」や「ぶっちゃけ!99」「リンカーン」「オールスター感謝祭」などのプロデューサーを担当しています。
1)たくさんの人に連絡[れんらく]を取るのもプロデューサーの大事な仕事のひとつ。携帯電話[けいたいでんわ]は欠かせません。
2)会議、番組収録[しゅうろく]、打ち合わせなど、スケジュールがぎっしり。手帳に書いて忘れないようにしています。仕事以外でもお笑いライブを見に行ったり、ちがう業界で働く人に会って情報交換[じょうほうこうかん]したりと、飛び回っているそうです。ゴムでペンを固定がポイント!?
3)楽しいアイディアを思いついたり、面白い話を聞いたら、すぐにメモ! 手帳とメモ帳はいつもセットで持ち歩いています。
安田プロデューサーが担当[たんとう]した『オールスター感謝祭』のリハーサルのようすです。
生放送で放送する『オールスター感謝祭』には、タレントさんなど出演者もいれて全部で500人ぐらいのスタッフがかかわっているそうです。こうして番組を一緒[いっしょ]に作っているたくさんの人たちをまとめるのも、プロデューサーの仕事です。
スタジオでもサブ(副調整室)でも、リハーサルでは本番さながらに仕事をしています。ディレクターやタイムキーパー、音響効果[おんきょうこうか]の人たちなど、それぞれが自分たちの仕事をしています。そこで、全体の流れを見ていくのがプロデューサーです。
Q)どんな小学生でしたか?
A)バラエティ番組が好き、お笑い芸人が好きというように「好き」であることが大切だね。ぼく自身、小学生のころからテレビが大好きで、吉本[よしもと]新喜劇やザ・ドリフターズの「8時だヨ!全員集合」は毎週必ず見ていたよ。その時のコントを今でも覚えてます。
Q)バラエティ番組のプロデューサーになるために大切なことは?
A)いろいろなモノを見る時、これは「面白い」とか「面白くない」とか考えたり、ここは「好き」だけど、ここは「きらい」というように自分で考えることが大切だね。自分だったら、こんな風に番組を作りたいな〜なんて考えられたら、すごいよね!
テレビ番組は大勢の人が協力し合って作っているので、たくさんの人と会って話しをしたり、みんなで一つのことをやることが好きなことも大切です。
番組の収録や編集は、深夜遅くになることもあるので、体力も大事!僕[ぼく]はゴルフやダイビングをやって、体力をつけています。でも寒いところでやるスポーツは苦手……。寒いのが嫌[きら]いなんだよね〜(笑)。
Q)この仕事の3か条を教えてください!
昔[むかし]から大好きだった島田紳助[しんすけ]さんやウッチャンナンチャンさん、ダウンタウンさんと一緒[いっしょ]に仕事ができて、すごくうれしかったです。
プロデューサーになってからは、自分の番組を見て、みんなが笑ってくれたり、おもしろいって喜んでくれているのが一番うれしいです。だから視聴率[しちょうりつ]はとっても気になります。起こされなくても8時半ごろ目がさめて、視聴率をチェックし、数字が良いとうれしいです。
でも悪いとへこんで、また寝[ね]ちゃいます(笑)。番組を作るのは大変なこともあるけれど、一人で考えるのではなく、みんなでアイディアをふくらませていったり、人と話をしながらおもしろい企画を考えたり、「毎日が楽しい」と思える仕事につけてよかったなと思います。