岐阜県を中心に流れる長良川。本流にダムがなく、清流としても有名です。かつてその下流部は、海と川の水がまじりあう汽水域が大きく広がり、豊かな自然に恵まれていました。
しかし30年前、洪水を防ぐ「治水」や塩水が混じらないよう遮って水を利用する「利水」を目的にした河口堰が運用を開始。その頃から長良川を代表する魚、アユの漁獲量は大きく減りました。
観光の目玉、“鵜飼”は今も健在で、10年前には世界農業遺産に「清流長良川の鮎」が認定されましたが、岐阜県は「適切な対策を講じないと、認定の維持は困難になる」と警告しています。(岐阜県水産業振興計画・2023年)
そして今、アユをとる川漁師は、消滅の危機にあります。河口堰運用から30年。長良川のアユは今…?
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