5月18日放送
罪と償い ~事件を裁いた先に~

旭川女子高校生殺人事件、江別男子大学生集団暴行死事件。

去年、北海道では若者による凶悪な犯罪が相次ぎました。刑事裁判で被告となった若者たちから発せられる「後悔」と「償い」。いつの時代にも変わらない重い問いでもあります。

少年による刑法犯数が戦後ピークを迎えた1980年代。「史上最悪の少年犯罪」といわれるのが1989年に起きた東京都足立区綾瀬の女子高生コンクリート詰め殺人事件です。事件の加害者のひとりである準主犯格のBが、孤独死していたことが独自取材で明らかになりました。

裁判で裁かれたあと、その後の加害者たちはどうなっているのか。実は、メディアは検証できていません。そして6月には日本の刑務所で拘禁刑が導入され、明治以来の大変革を迎えようとしています。刑罰の現場で受刑者に科すものを、「罰」ではなく「償い」へとシフトするのです。刑務所では、北海道のあるマチで長い間取り組まれている対話を参考に、受刑者の立ち直りに向けて試行錯誤しています。

若者による凶悪事件の現在を検証し、加害者のその後を見つめ、将来の「償い」のあり方について考えます。

製作:HBC北海道放送
ディレクター:三栗谷皓我