じょんのび日本遺産

2021年3月14日(日)

埼玉の旅

東京の北に広がる埼玉県。その北部にある深谷は新1万円札の肖像となる明治の偉人、渋沢栄一を生んだ町。また北西部の秩父では、豊かな自然の中で独特の文化が育まれてきた。埼玉の2つの町を市川紗椰さんが旅する。
最初に訪ねたのは深谷。東京駅の駅舎を模したJR深谷駅から渋沢栄一の業績を紹介する記念館へ。精巧につくられた渋沢アンドロイドの講義を聴き、その理念に触れる。アンドロイドの薦めにより渋沢が好んで食べいたという郷土料理、煮ぼうとうを賞味。かつて深谷は中山道でも一、二を競う大きな宿場町だった。
旧中山道沿いの江戸時代の酒蔵跡では、タイムスリップしたかのような不思議なひとときを過ごす。次に訪ねたのは秩父。町のシンボル、武甲山の神を祀る秩父神社でお参りを済ませ、伝統の織物、秩父銘仙の工場へ。織りの工程を見学し、モダンな柄と美しい光沢を持つ味わい深い銘仙に出会う。また、江戸時代創業の、平成の名水100選に選ばれた武甲山伏流水で酒造りを続ける老舗酒蔵で利き酒を体験。さらに、時が止まったかのようなレトロな食堂でクリームソーダを、地元で愛される名店でソウルフードのわらじかつ丼を楽しむ。埼玉の歴史と豊かな文化にふれるじょんのび旅。

旅人:市川紗椰
ナレーター:斉藤由貴

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