じょんのび日本遺産

2020年7月26日(日)

京都の旅

お茶が中国から日本に伝えられて以降、京都・南山城は、お茶の生産技術を向上させ、茶の湯に使用される「抹茶」、今日広く飲まれている「煎茶」、高級茶として世界的に知られる「玉露」を生み出した。約800年にわたり多種多様なお茶を作り続け、喫茶文化の展開を生産、製茶面からリードし、発展をとげてきた。そんな「お茶の都」を旅をするのは、女優の高島礼子さん。
まず訪れたのは、南山城でも有数のお茶の産地である和束町。山一面を覆う一面の茶畑で、秋の収穫に備えた「深刈り」と呼ばれる作業を体験させていただく。宇治橋には、茶の湯好きで知られる豊臣秀吉ゆかりの地や、橋のたもとに店を構える日本最古のお茶屋「通圓」などがあり、お茶の深い歴史を改めて実感する。創業450年となるお茶屋「上林春松本店」では、正しい玉露の淹れ方を学ぶ。温度調節や一つ一つの作法の中に、日本人ならではの感性やおもてなしの心があり、一味違うお茶の味を堪能した。京都を訪れる際によく立ち寄るという「一文字屋和輔」では、悪疫退散のご利益で知られる「阿ぶり餅」をいただき、世界で巻き起こる混乱が1日でも早く終息するようにと祈った。馴染みの着物店で浴衣に着替えた後向かったのは、関西随一の避暑地、貴船。
新緑の緑と川が生み出す独特の空気を楽しみ、京都の水源を守る貴船神社にお参り。最後に訪れたのは、料理旅館「兵衛」。京都の夏の風物詩「鱧」料理を堪能しながら、今回の旅を振り返る。


旅人:高島礼子
ナレーター:森本レオ

ページトップへ戻る

関連リンク