じょんのび日本遺産

2020年3月29日(日)

大自然と信仰の歴史が息づく一大聖地、日光(特別編)

全国の日本遺産の地を旅して各所で出会った、徳川家康を祀る「東照宮」。その総本社は山、湖、滝が美しい景観をつくる日光にある。古くから山岳信仰の霊場として崇められ、東照宮をはじめ二社一寺を擁する日光はユネスコの世界遺産にも登録されている。今回は豊かな自然美、匠の技が生み出した究極の人工美が同居する聖地、日光をナタリー・エモンズと家康を尊敬する片岡鶴太郎が旅する。
2人が最初に訪れたのは聖地の入口にあたる神橋。通常、この橋は渡ることはできるが、橋の反対側に着くと対岸へ降り立つことはできず、渡りはじめた側へ引き返さなければならない。新婚の花嫁だけが引き返さず対岸へ降りられるというその理由とは。続いてはロープウェーに乗り、明智平の展望台へ。待っていたのは男体山、中禅寺湖、華厳ノ滝が広がる絶景。かつて仏の住む「補陀落山」と呼ばれた男体山が、聖地日光の歴史を開いた。古より変わらぬ風景を前にこの地の信仰の歴史を知る。そして、いよいよ日光東照宮へ。戦乱の世を治め平和な時代を築いた家康を讃えるため、左甚五郎や狩野探幽など江戸時代の名だたる匠たちが日本中から集まり、壮麗な建築群をつくりあげた。参拝者に人気の三猿や眠り猫、きらびやかな陽明門に見とれ、家康が眠る奥宮へと進む。家康にならい平和を願って手を合わせる2人。さらに、湯波を使った懐石料理やクラシック・ホテルの高原牛ステーキなど、日光ならではの名物も堪能。聖地をじょんのびと巡る。


旅人:ナタリー・エモンズ&片岡鶴太郎
ナレーター:斉藤由貴

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