特集
第38回世界遺産委員会報告
6月15日より、第38回世界遺産委員会がカタールのドーハで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
委員会報告 10
6月23日(月)

ガソリンスタンド


産油国カタールのガソリンスタンドで給油をしました。1リットル≒1リアル(約28円)、なんと日本の五分の一の価格です。
かつては真珠がおもな産業でしたが、20世紀半ばから石油、天然ガスといった豊富な地下資源がカタールの原動力となっています。
さて、世界遺産委員会8日目の報告です。
この日新たに6つの世界遺産が登録され、2014年度登録された世界遺産は26件。世界遺産の総数は1007件となりました。
登録された世界遺産は以下の通り。

東西貿易の要所だった中世都市「ブルガールの史跡・考古群」(ロシア)
Bolgar Historical and Archaeological Complex © Makhmutov R.Z.

ディキス文化の遺跡群と数百個に及ぶ謎の石球「ディキス地域首長制集落群」(コスタリカ)
Precolumbian chiefdom settlements with stone spheres of the Diquís © Museo Nacional de Costa Rica

ベトナムの桂林の異名を持つカルスト台地「チャンアンの景観地帯」(ベトナム)
Trang An Landscape Complex © Trang An

ヒマラヤ山脈西部、氷河をいただく標高6000m級の高地「グレートヒマラヤ国立公園」(インド)
Great Himalayan National Park © IUCN/Graeme Worboys

フィリピンワシなど固有種が豊富な保護区「ハミギタン山地野生生物保護区」(フィリピン)
Mt. Hamiguitan Range Wildelife Sanctuary © IUCN Naomi Doak

約6500万年前、隕石衝突によって滅びた生物の化石がみられる地層「スティーブンス・クリント」(デンマーク)
Stevns Klint © Jacob Lautrup

閉会式招待状
世界遺産委員会は25日まで行われましたが、カタール滞在は登録審議が行なわれたこの日まで。閉会式の招待状は日本に持ち帰ることになりました。
今年新たに登録された26件の世界遺産、その中にも興味深い建築、交易路、野生動物の生息地などがありました。
それらも徐々に紹介してゆきますので、お楽しみに。
来年の開催地は、ドイツの古都ボンです。
プロデューサー 尾賀達朗
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