放送アーカイブ
2019年3月17日放送
ディキスの石球のある首長制集落群
石球はなぜ?
石球は、首長など権力者の家の前に置かれていました。つまり石球は富と力の象徴だったのです。また石球は儀式にも欠かせないモノでもあり、現世と神聖な世界を繋ぐ特別な力があるとも考えられていました。
黄金文化
ディキス地方は中米有数の金の産出地でした。権力者は、黄金の装飾品で地位や力を示していたのです。金は重要な交易品でもありました。現在のパナマやコスタリカ北部と海上交易を行い、金と引き換えにディキスで造れなかった土器などを手に入れていました。
石球のつくり方
石球の材料はマグマが固まった岩石。鉄の道具を持たなかった先住民は、材料より硬い石でひたすら叩いて球体を造りました。また、弓のようなものをガイドして綺麗な球体にしたと考えられています。どうやって弓をつかったのか?石職人に再現してもらいました。
中米コスタリカの太平洋側、河口に広がるディキス・デルタで不思議な石の球が200個以上も発見されています。9世紀から16世紀にかけて造られたもので、かなり正確な球体。“ディキスの石球”と呼ばれ、その石球があるかつての先住民の集落が世界遺産になっています。最大の石球は直径2m66cm!機械の無い時代、どうやって石を真ん丸に加工したのか?また何の目的で造られたのか?その謎に迫ります。
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