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2017年12月10日放送
シャンパーニュ地方の丘陵とメゾンとカーヴ

地下に巨大な世界遺産

収穫を終えた葡萄の行方を追うと、なんと町の地下へ。訪れたメゾンの地下カーヴは、全長28kmもありました。温度も湿度も一定で、シャンパンの長期熟成に適した、この巨大な空間は、シャンパーニュ地方特有の地質があったからこそ生まれたのでした。

シャンパン誕生の秘密

シャンパンの生みの親は、実は1人の修道士。その名もドン・ペリニヨン、あの高級シャンパンの由来になった人物です。彼が目指したのは、黒い葡萄から泡の出る黄金のワインを造り出すことでした。

世界一の祝杯

シャンパンはいつの時代も万国共通で祝杯の象徴です。その背景にはシャンパンをこよなく愛した皇帝ナポレオンの存在や、華やかなシャンパンのイメージをアートで表現したアールヌーヴォーの芸術家たちがいました。

フランス北東部にあるシャンパーニュ地方。ここで造られたスパークリングワインのみが「シャンパン」と名乗ることができます。そんなシャンパン造りを支える葡萄畑や豪華なメゾン(酒蔵)、巨大なカーヴ(貯蔵庫)が世界遺産になっています。今回はフランス国王やナポレオンを魅了したシャンパーニュの絢爛豪華な世界、そしてシャンパン特有のきめ細やかな泡を、高精細な4Kカメラで撮影した特別篇です。