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2017年7月30日放送
バイカル湖

世界で唯一!淡水のアザラシ

海にいるはずのアザラシがバイカル湖に生息しています。その数なんと10万頭。撮影隊はアザラシが集まるという中央部の島に船で20時間かけて向かいました。研究者に依頼し間近での撮影に成功。40万年前、アザラシは海から川を伝ってやってきたのです。

巨大ヨコエビがすむ世界最古の湖

海や湖の底にすむ甲殻類のヨコエビ。本来は1センチにも満たない小さな生き物ですが、バイカル湖には5センチにもなる巨大なヨコエビがたくさんいます。しかも260種生息し、ほとんどが固有種なのです。それは今も割れ続ける湖の成り立ちに関係がありました。

世界一透明な湖のヒミツ

バイカル湖を一躍有名にしたのは40mという世界一の透明度を記録したから。今回氷が溶けた直後をねらい、水中撮影を行いました。湖底にはまるでアスパラガスが乱立するような奇妙な光景が。それは淡水にすむカイメンでバイカル湖の水を浄化していたのです。

「ロシアの青い真珠」とうたわれるバイカル湖はいくつもの世界一を持っています。淡水の湖で最大、世界最古、湖の水深、そして透明度。撮影隊は氷が溶けた6月上旬にバイカル湖に向かいました。湖に生息する生物の実に6割が固有種です。淡水にすむ唯一のバイカルアザラシはじめ、カジカやヨコエビ、淡水のカイメンまで。固有率の高さはあのガラパゴス島に例えられるほどです。他に類を見ない湖の珍しい生き物の世界に迫ります。

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