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入口がない？ナゾの巨大建築

ボロブドゥール寺院には内部空間がありません。参拝するお堂がないのです。古来、ジャワ島では山を信仰してきました。ボロブドゥールは、自然の山を覆うように作られたものだったのです。

火山が生んだ！巨大ピラミッド

2010年、ムラピ山の噴火によりボロブドゥールは火山灰に覆われました。けれど火山は被害を与えるだけではありません。寺院建設に使われたのは火山岩でした。修復工事でもムラピ山の麓から石材を採掘したのです。

一直線！3つの寺院のヒミツ

ボロブドゥール寺院遺跡群は、ムンドゥとパウォンをあわせて3つの寺院で構成されています。それが一直線に並んでいるのです。かつて参拝者は、2つの寺院をめぐって心を整え、最後にボロブドゥールを目指したのです。

インドネシア・ジャワ島の密林に眠っていた謎の巨大建築「ボロブドゥール寺院」が発見されたのは19世紀初頭でした。四角い基壇の上に9層の円形壇を持ち、ハスの花をかたどった世界でもまれな形です。建立されたのは約1200年前、発見当時から傷みが激しく、ユネスコが10年にわたる修復工事を行いました。それにより謎の多かった寺院の内部構造などが分かったのです。さらに一直線に並ぶ寺院遺跡群の秘密も解明します。

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