放送アーカイブ

2017年5月21日放送
ウルル・カタジュタ国立公園

5億年が生んだ巨岩と塩湖

エアーズ・ロック周辺は5億年以上も前、海底でした。
海に堆積した砂が押し固められ砂岩の地層となり、
地殻変動で地上に顔を出した砂岩がエアーズ・ロックとなったのです。
巨岩の近くには広大な塩湖も広がります。
塩湖も5億年の時が生み出したものでした。

足で水を飲むトカゲ

エアーズ・ロック周辺の灼熱砂漠に生息する、
全身トゲだらけのモロクトカゲ。
彼らは足を水につけるだけで水を飲むという、
驚異の能力を持っています。
体の表面に細かい溝があり、毛細管現象を利用して
口まで水を吸い上げていました。

巨岩に残るナゾの暗号

ウルルには先住民アボリジニのひとつ、
アナングが残した壁画があります。
1万年以上も前から何度も重ね描きされた暗号のような壁画は、
文字をもたなかったアナングの教えを伝える教科書だったのです。

オーストラリアのほぼ中央、砂漠に聳える“エアーズ・ロック”。
周囲9.4km・高さ348m、世界最大級の一枚岩です。
エアーズ・ロックの名で広く知られていますが、
先住民アボリジニは古来“ウルル”と呼び、
聖地として崇めてきました。
ウルルの西には、もう一つの巨岩“カタジュタ”も聳えます。
巨岩の周辺は、奇妙な生き物の宝庫。
足で水を飲むトカゲや、黄金に輝くアリも生息していました。

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