放送アーカイブ
2017年4月16日放送
エル・ビスカイノのクジラ保護区
世界唯一!クジラにタッチできる海
エル・ビスカイノは世界でも珍しいクジラにタッチできる海です。ボートにクジラのほうから近づいてくることも。
人に危害を加えることは無いので、安心して体に触れることができます。
子供はこの海で息つぎや泳ぎを母から学び、再び北へと向かうのです。
海底を掘る!コククジラの食事
コククジラはヒゲクジラの仲間です。
口の中にびっしりと生えるヒゲで、海底にいる小さなエビなどを漉しとって食べるのです。その量1日なんと1トンにもなります。
その時なぜかみな右に体を傾けます。コククジラのほとんどが右利きなのです。
絶滅寸前!200頭からの復活
コククジラは一時は200頭まで数を減らしました。それは捕鯨によるものでした。
しかし、1940年代にクジラの保護が始まってからは、その数は回復し今では2万頭になっているのです。
調査も進み徐々に生態も解明され、保護活動に役立っています。
全長1000kmを超えるメキシコのカリフォルニア半島は年間降雨量が100ミリにも満たない砂漠地帯です。
この半島にある2つの湾がエル・ビスカイノです。冬になるとここにコククジラがやってきます。
彼らは北のベーリング海でたらふくエサを食べ、1万kmを旅してエル・ビスカイノにやってきます。
太平洋東岸に2万頭いるうちの半数が温暖なこの地で冬を過ごし、出産と子育てをするのです。
彼らの生態を10日間追い続けました。
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