放送アーカイブ
2017年3月26日放送
イビサ 生物多様性と文化
3000年前の海の商人“紫の人”
イビサ島に高度な文明を持ち込んだのがフェニキア人。
地中海の東の果て、現在のレバノンから海に乗り出し、耐久性に優れた木材や、当時珍重されたカイムラサキで染めた絹を輸出し、地中海交易を支配した。
塩作り2500年!海のヒミツ
フェニキア人は、紀元前6世紀頃からイビサ島に塩田を作り大量の塩を作っていた。
またイビサの代名詞でもあるコバルトブルーの海を育んでいるのは、ポシドニアと呼ばれる海草。
イビサは文化と自然の複合遺産なのだ。
地中海に広めた!ワインと文字
近年、島内でフェニキア時代のブドウ畑が相次いで発掘されている。
彼らは砂岩に穴を掘り、砂や砂利を混ぜるなど土地改良を行っていた。
また島には彼らが発明したアルファベットの原型が刻まれた石が残っている。
“地中海の楽園”として名高いスペインのイビサ島。コバルトブルーの海に魅せられ毎年夏、世界中のセレブたちが押し寄せる。
しかし島の本当の価値は、その歴史にある。
古代ローマよりも遥か昔、地中海を制した海の商人が、島にたくさんの遺産を残しているのだ。
巨大な塩田や灌漑工事が施されたブドウ畑。さらにはアルファベットのルーツとなる文字が刻まれた石まで。
数々の人類の宝を生んだ海の商人の夢の跡を辿ります。
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