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2016年6月12日放送
ピトン管理地域

とんがり山誕生のヒミツ

海からそそり立つピトン山はどのようにできたのか。その謎を解くため、プチピトンに登りました。
岩石がむき出しの急峻な登山道を、ロッククライミングさながらに登っていきます。
そして頂上から見える風景に、ピトン山誕生の秘密が隠されていました。

世界最大のカメが来る海

火山の島に育まれた海は、6割がサンゴ礁に覆われています。
そこには、不思議な生態をもつ珍しい生物たちがいました。
さらに島の北東部には、絶滅の危機にさらされている世界最大のカメ、オサガメが産卵にやってきます。

麓はサボテン 頂上はジャングル

ピトン山があるセントルシア島の海岸部は、乾燥した気候です。
グロピトンのふもとには細い木々やサボテンの森が広がっています。
しかし頂上に近づくにつれ、景色は一変。巨木が繁る鬱蒼とした森があるのです。
急峻な地形が、独自の生態系を育んでいました。

カリブ海の島国・セントルシアの南西部に自然遺産「ピトン管理地域」があります。
海から直接そそり立つ急峻なふたつの山、プチピトンとグロピトンは、島のどこからでも目にすることができ、船乗りたちは目印としてきました。
ピトン山の緑生い茂る熱帯の植生や、海の前景に結び付く様々な地形は、自然美を誇っています。
この自然美が生まれるきっかけは、30万年前の大規模な火山活動でした。

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