放送アーカイブ

2016年5月22日放送
ロードハウ諸島

絶壁が守った最後の20羽

天敵がいない島で飛ぶことをやめた鳥“ロードハウクイナ”。
19世紀に人間が入植すると、持ち込まれたブタが卵を食べつくし激減しました。
しかし、島で最も標高の高いガウアー山の絶壁がブタの侵入を拒み、山頂で僅か20羽が生き延びたのです。

南極に一番近いサンゴ礁

ロードハウ諸島には、南極に一番近いサンゴ礁が広がります。
そこには、本来サンゴ礁の海には生息しないシマアジなどの温帯の魚が泳いでいます。
熱帯と温帯、2つの違う世界の生物が同居しているヒミツは、海流にありました。

70年ぶりに発見!幻の生物

ロードハウ諸島の南にある、巨大な岩の島“ボールズピラミッド”。
絶壁がそそり立つ島で、一度は絶滅したと思われていた幻の生物が身を潜めていました。
その生物の異名は『歩くソーセージ』。
発見されたのは15cmにもなる巨大ナナフシでした。

シドニーの北東700kmの海に浮かぶロードハウ諸島。
700万年前に海底火山の噴火で誕生した絶海の孤島は、独自の進化を遂げた固有種の宝庫です。
島には、恐竜時代から姿を変えないシダが生い茂る太古の森が残り、海には、南極に最も近いサンゴ礁も広がります。
中でも一番の特徴は、垂直の絶壁がそそり立っていること。
そこに幻の生物が身を潜めていました。

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