放送アーカイブ

2016年4月3日放送
シントラの文化的景観

巨岩にめりこむカラフルな宮殿

緑豊かなシントラの森の頂上に立つ極彩色のペナ宮殿。実はかつてここは岩だらけの禿山だった。
王は狭い岩山の上に宮殿を建て、世界中から集めた2000種以上の植物を植えることで、禿山を地上の楽園に変えた。

青と白!大航海が生んだ王宮

街の中心に立つ白亜の王宮。歴代の王はこれを愛し、増改築を繰り返してきた。
中でも白地に青が特徴の絵柄タイル・アズレージョに彩られた紋章の間は必見。
独特の青を生み出していたのは当時のレアメタル・コバルトだった。

発見!ナゾの人工洞窟

20世紀初頭に資本家が建てたレガレイラ宮殿。
主人は庭園にグロッタと呼ばれる人工の洞窟や深さ27メートルの階段井戸を設け、周囲を驚かせた。
シントラは、王侯貴族だけでなく資本家たちにとっても憧れの地だった。

ポルトガルの首都リスボンから西へ30km。かつての王侯貴族が愛したシントラ山脈があります。
穏やかな気候と豊かな水に恵まれた森には、豪壮な宮殿が立ち並び、世界でも類を見ない独特の景観美を誇ります。
中でも注目は、山の頂上に立つ奇妙なペナ宮殿。
まるでおとぎの国にいるような不思議な宮殿ですが、実はもともとは荒れ地だったのです。
建設当時の貴重な写真をもとに、楽園がどのように作られたのか。その秘密に迫ります。

  • (写真)
  • (写真)
  • (写真)
この地域の世界遺産リスト