放送アーカイブ

2015年11月29日放送
放送20年スペシャルII 人が変えた世界遺産

京都の平等院鳳凰堂(日本)

平等院鳳凰堂は2年間にわたる修理を終え、平安時代の創建当初の華やかな赤色がよみがえりました。
どのようにして平安の赤を再現することができたのか?
その秘密が、発掘された1000年前の瓦に残された塗装跡にありました。

アテネのアクロポリス(ギリシア)

40年間に渡り修復が続けられているパルテノン神殿。実は20世紀初頭の修復をすべてやり直しているのです。
かつての修復で使われたセメントや鉄が、深刻な被害をもたらしていました。
それを取り外し新たに大理石で補修し直すことで、パルテノン神殿は建設された紀元前5世紀の姿を取り戻しつつありました。

キンデルダイクの風車群(オランダ)

国土の4分の1が海面より低いオランダでは、昔から風車を使って湿地を干拓し土地を広げてきました。
実はそれぞれの風車には”風車守り”と呼ばれる管理人がいて、何と風車の中で暮らしています。
今回18年前に取材した風車守りを再び訪ねると、心温まる出会いが待っていました。

2週にわたる放送20年スペシャルの後編は「文化遺産」の変化。
世界遺産の中でも文化遺産は、人の営みや歴史を記録している貴重な宝です。
それが内戦や開発で失われたり、地元の人々の努力でよみがえったりすることがあります。
人の手で変わりゆく世界遺産を紹介します。