放送アーカイブ

2015年11月22日放送
放送20年スペシャルI 自然が変えた世界遺産

キリマンジャロ

番組20年の中で3回登頂した、アフリカ最高峰のキリマンジャロ。
過去の映像を見比べると、年々、山頂付近の氷河が小さくなっているのに気がつきました。
2020年頃には消滅すると言われるキリマンジャロの氷河。そんな最後の姿を今年6000mの上空から撮影しました。

モン・サン・ミシェル

海に浮かぶ修道院モン・サン・ミシェル。
今年訪ねると、かつてあった堤防道路が撤去され、新しい橋が架けられていました。
取材したのは秋の大潮。なんと新しい橋が満ち潮にのまれ、水没していました。
実はそれこそが、モン・サン・ミシェル本来の姿を取り戻すための驚きの仕掛けでした。

カトマンズ盆地

2015年4月、ネパール大地震に襲われたカトマンズ盆地。
震災から7か月後に訪ねると、15世紀以降に建てられた歴史的建造物の多くは崩れ落ち、未だ瓦礫の撤去が行われていました。
番組がかつて撮影した映像と比較して、失われた世界遺産の在りし日の姿を振り返ります。

1996年に放送を開始した『世界遺産』は、今年で20年目を迎えます。
その節目に合わせて、過去に取材した世界遺産を再び訪ねました。
すると見えてきたのは「地形が変わったところ」「環境変化や開発によって危機にさらされているところ」「天災でおおきな被害をうけたもの」など、変化した世界遺産の姿でした。
2週にわたってお送りする放送20年スペシャル、前編は”自然が変えた世界遺産”です。