放送アーカイブ
2012年10月28日放送
オブスノール盆地
大草原に浮かぶ塩の湖
海を持たない内陸の国モンゴル。
けれど盆地には海水よりも塩分が濃いオブス湖があるのは何故なのか?
その理由は湖畔の岩塩層にありました。
湖に注ぎ込む川や地下水がその塩を含み、長い年月をかけ巨大な塩湖を生んだのです。
氷河が囲む巨大盆地
盆地を囲む4000メートル級の氷河を抱く山。
私たちは、オブス湖に注ぎ込む川の上流を目指します。
そこは野生のヒツジ、アルガリの生息地。
雪解け水が、太古の昔から、あまたの生命を育んできたのです。
砂漠のとなりに湿原
大草原の国モンゴル。けれど砂漠に暮らす遊牧民がいます。
何故なのか?乾燥した砂漠を行くと、突如湿地が現れます。
さらに巨大デルタ地帯。
地底に隠された伏流水が、砂漠に湿地を生み、家畜に必要な豊かな水場を生んだのです。
地球に残された最後の秘境、オブスノール盆地。モンゴルとロシアにまたがる巨大な盆地は、日本の四国が2つ並ぶほどの大きさ。
そこにはオブス湖を中心に、草原や砂漠、湿原、氷河など、中央アジアのあらゆる自然環境が隣り合わせに同居しています。
この奇妙で豊かな大自然は、希少な野生動物を育んできました。
今回は、巨大盆地の8割の面積を占めるモンゴル側を旅して、草原や砂漠に生きる遊牧民ともふれ合います。
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