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2009年8月30日放送
コルディレラの棚田

フィリピン・ルソン島の北部、険しい山間に驚くべき現れる「絶景」。
それが世界遺産・コルディレラの棚田です。この地の棚田は、最大傾斜70度にもなる斜面を棚田にしています。

棚田のあぜ道は幅30cm程度、あぜ道の総延長は、地球半周分にも相当すると言います。棚田での米作りは、無農薬、しかもすべてが手作業で行われています。

コルディレラの棚田を作ったのは「イフガオ」の人たちです。一説によると2000年以上前からフィリピンのこの地で米作りをしている…といいます。彼らは、米の精霊を信じ、昔ながらの伝統を守り、今を生きているのです。

コルディレラの棚田…この棚田は2000年の歴史を持っているといいます。
急な傾斜、あぜ道の幅は30cm程度、そのため水牛や機械を入れての作業はできず、今もすべてが手作業によって伝統的な米作りが行われています。もちろん無農薬。
棚田を作り上げたのは、この地を生き続けたイフガオの民。彼らは「米の精霊」を信じ、大地への感謝を忘れません。2000年もの年月をかけて生み出した「人の営み」が、今、コルディレラの棚田という「絶景」となっているのです。

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