放送アーカイブ

2009年6月21日放送
グランドキャニオン国立公園

川の急流くだり

大峡谷を上から下に見下ろすのも絶景ですが、今回の撮影では、川底から大峡谷を見上げる取材にこだわりました。船の急流くだりでは、水しぶきをいっぱい浴びながらの撮影に苦労しましたが、美しい景色の撮影に成功しました。

20億年前の地層

グランドキャニオンでは2億5千万年前から20億年前の地層が全て見られるのが魅力ですが、中でも最も古い20億年前の地層に注目。カメラは川を下り、最も深く削りこまれた20億年前の地層の見える深遠部に迫ります。そして、川岸に現れたのは、水に濡れて怪しく光る“黒い岩”。しばらくじっと見入ってしまう不思議な岩に遭遇したのです。

川が作った不思議な彫刻作品

コロラド川の支流の川で見たこともない、不思議な谷を見つけました。そこは別の惑星に迷い込んだような錯覚にとらわれます。まさに、水が作り上げた芸術作品です。

アメリカのグランドキャニオン。年間400万人を超す観光客が訪れるアメリカ屈指の絶景です。見渡す限りどこまでも広がる大峡谷は、人間を圧倒します。先住民たちが、「母なる大地」と呼んだ大峡谷は、20億年分の地球の歴史を物語ります。その雄大な景色を作り上げたのが、谷底を流れる全長2300キロの大河、コロラド川です。このコロラド川が谷を上から徐々に削り続けていった事で、古い地層が次々と露になっていったのです。番組では、1週間かけてコロラド川400kmを小型ボートで下る、リバーランニングに挑戦。160以上の激流ポイントを超えながら、絶景とスリルに溢れた壮大な世界を取材しました。