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2008年6月8日放送
ハワイ火山国立公園

地球の内部に秘められたエネルギー

地球上で最も活発な火山活動を繰り返すビッグアイランド、ハワイ島。今年3月キラウエア火山の山頂では25年ぶりに噴火が発生。地球の内部に秘められたエネルギーがつくり出すハワイ島の"今"を最新映像とともに送る。

地球の鼓動を感じさせる灼熱の溶岩

新しい大地を作り出す溶岩は、まさに地球が生きていることの証。火山をつくり出すホットスポットは、新たな海底火山を成長させている。壮大な地球時間で今もなお形成される大地の物語。

生命(植物)のせめぎあい

灼熱の溶岩が造り上げた不毛の大地にどうやって豊かな自然が根付いたのか。風(WIND)、翼(WING)、波(WAVE)という3つのWをキーワードに、今も繰り広げられる溶岩と生き物たちのせめぎ合いを映し出す。

地球上で最も活発な噴火を繰り返すハワイ火山国立公園。その中でも最も活動的なキラウエア火山は、20世紀後半から50回以上の噴火を繰り返している。古代のハワイアンたちにとって、度重なる噴火は火山の女神ペレの怒りと考え、火口に祈りや供え物を捧げては畏敬の念を抱いていた。海底から噴出したマグマによってつくられた巨大な火山島。壮大な地球時間の中でまたあらたな海底火山を成長させているのだ。そして、ハワイ島のもうひとつの顔が雄大な自然である。灼熱の溶岩が造り上げた不毛の地に、なぜ豊かな自然が根付いたのか?風や鳥によって運ばれた、菌類、植物。そして、海を超え幼虫や小動物を運び、辿り着いた流木。生き物達は溶岩に何度飲み込まれても驚異的な生命力で再び芽吹く。これらの生命が独自の進化を遂げ、地球上でもハワイ諸島にしか存在しない固有種の割合が高い生命の楽園となったのだった。溶岩と生き物達がせめぎ合い、「生きている」地球の織り成す壮大なドラマである。

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