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2008年5月25日放送
キンデルダイクの風車群

キンデルダイクにある19基の風車はオランダ最大の風車群。17世紀当時の面影を残し、実際に稼動する。

風車の中は家だった。そこで風車をまわし自然の中で自由に暮らす人々。

全盛期1万基あった風車は17世紀世界に進出するオランダの繁栄を支えた。やがてチューリップというオランダを代表する産業を育てる。

「世界は神が創ったがオランダはオランダ人が作った」という言葉がある。オランダの正式名「ネーデルラント」は低い土地という意味である。国土の1/4が海抜0m以下。ほっておけば水没してしまう。そのためオランダの歴史は水との闘いだった。世界遺産キンデルダイクの風車群は、いまだに干拓時代の面影を残し、その風車には今でも人が風車と共に暮らしている。今から300年前、オランダ人はこの風車で湿地や湖の水をくみ上げ、自らの国土を作り上げてきたのだ。

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