あらすじ


第十話あらすじ 2010年9月6日(月) よる8時

 ある路上で澄川秀雄(有山尚宏)という男の刺殺体が見つかった。澄川は10年前に幼女殺害で逮捕され、先週出所したところだった。事件に直結する目撃証言はないが、事件があった時間帯に、現場近くで園田忍(中丸雄一)という少年が倒れ、救急車で搬送されたと村雨(中村俊介)が安積(佐々木蔵之介)に報告。しかも、この忍は、澄川が殺害した少女の兄だった。
 その連絡を受けた安積は、忍から話を聞くため病院を訪れる。すると忍は、自分が澄川を殺害したと自供する。驚く安積に対し、忍は自分が余命三ヶ月だと告げ、「最後にやり残したことをしたまで…」と、犯行の動機と手口を細かく語りだす。
 澄川の出所は、野崎という弁護士(伊藤正之)から聞いたという。その証言を受けた安積は、至急野崎のもとへ向かうよう村雨に指示する。野崎は10年前に澄川を弁護した弁護士で、犯罪被害者の会を通じて、忍や彼の母・里江(真行寺君枝)と知り合いだったという。野崎は澄川の出所を忍に教えたことを認めた。
 忍の服からも澄川の血液が検出された。本人の自供もあり状況証拠も揃っていると、金子課長(田山涼成)は、早く忍の逮捕状を請求するよう安積に促す。と、そこに里江が安積班を訪ねてきた。彼女は、忍が病院で余命を全うさせてあげたいと安積に懇願する。
 忍の言動に何か引っかかりを感じる安積は逮捕状の請求を保留し、再び忍のもとを訪れる。安積を前にした忍は、少年法が守るのは加害者だけで、あの事件以降自分と母は地獄を見たと感情を爆発させる。