TBS「『ハンチョウ～神南署安積班～』シリーズ3」

ドリマ署橋本班“ハシ”チョウ日記シリーズ3

『ハンチョウ～神南署安積班～』の橋本プロデューサーが、番組のウラ話や自身の本音を、徒然なるままに語る日記コーナー！

7月29日 (木)

vol.14

橋本です。

この間、京都ロケに行った時、
蔵之介さんを見つけた地元の小学生の男の子が、
「あ、お母さん、神南警察署の人や！」
と大きな声で叫びました。

ああ、「ハンチョウ」もじわじわと浸透してきたなあ、
とちょっと感動してしまいました。
昨日は、赤坂サカスで、「ハンチョウ3」のポスターの前で記念撮影している女子中学生3人組も見かけたし。

まあ、シリーズ3まで続いているドラマなんだから､
当たり前って言えば当たり前なんでしょうけど、
小学生や中学生のファンが増えてるっていうのは、
素直にうれしいなあと思います。

今週発売の「TVガイド」誌の、
「読者3000人が選んだ！夏ドラマ満足度ランキング！！」
という特集でも、「ハンチョウ～神南署安積班」は第5位にランクインされていました。
（ちなみに、第1位「ホタルノヒカリ2」、第2位「GOLD」、第3位「夏の恋は虹色に輝く」、第4位「GM～踊れドクター」）

第5位という順位をどう考えるかは微妙なところですが、
今までテレビ誌さんにはあまり取り上げてもらえなかったことを思うと、大きな記事にしていただいただけでもありがたいことです。
「TVガイド」さん、ありがとうございました。

これからも地道に一本一本、いい作品を作り続けて行くことで、
少しずつでも、見ていただいた方の満足度を上げていくことができれば、と思っています。

先日、TBSの大先輩の方から、
「ハンチョウ、毎週見てるよ」
と声を掛けられました。

「まあ、言いたいことはいっぱいあるけどな」
とダメ出しをされたんですが、その後、
「でも、良い時代のTBSドラマのDNAを何とか引き継いでいると思う。絶やさないように頑張れ」
と励まされました。

びっくりしましたが、
「そうか、そんな風に思ってくれているのか」
と、後からじわじわとうれしくなりました。
と同時に、なんだか急に責任を感じてしまい、
身の引き締まる思いがしました。

ドラマって、いろんな人に、いろんな見方をされているんだなあ。
だから、大変なんだ。
でも、だから、面白いんだ。

これからも、色々なことを感じてもらえるようなドラマを作っていきたいと思います。

来週は第5話。
孤独死・無縁社会・リストラなど、現代社会の厳しい側面をテーマにした回です。
エンターテインメントとしては暗い題材かも知れませんが、
その中に何とか希望を見い出していこうとする人間たちの物語をやりたいと思い、チャレンジしてみました。

メインゲストは、有森也実さん。
「ファンメッセージ」でも書き込まれた方がいらっしゃいましたが、
「ゲストインタビュー」のコーナーで、有森さんがとても的確に第5話のことを語ってくださっているので、一部転載させていただきます。

（第5話の台本について）
「今の世の中そのままな感じで、主人公の夫婦が経営する町工場も経営不振で、それによって起こる不幸な事件なんですが、私が演じる美和子という女性は、工場や従業員を守りたいという気持ちの強さから、自分を犠牲にしてしまおうとする。美和子と工場で働く従業員との、人と人とのつながりがきちんと描かれている台本ですよね。それと、これはドラマですけど、実際に起こりうることでもあるし、すごくリアルさも感じる台本でした。」

（第5話のみどころ）
「どんなことも“人の気持ち”次第じゃないのかなって考えさせられるところでしょうか。私が出演した第5話だけじゃないかもしれませんが、仲間だったり親兄弟だったり、自分と近しい人たちがいてくれて、そんな人たちが言ってくれる言葉を、きちんと受け止めることで、どんなことでも“何とかなる”“諦めちゃダメ”と想わせてくれる番組だと思います。」

有森さん、過分なお言葉をありがとうございます。

「ハンチョウ」が、
ひとりでも多くの誰かの心に、
ともし火を灯せる作品になれますように。

頑張ります。

『ハンチョウ～神南署安積班～』シリーズ3

読みもの

ドリマ署橋本班“ハシ”チョウ日記シリーズ3

7月29日 (木)

vol.14