ゲストインタビュー


第10回 中丸雄一さん

――忍を演じる上で気をつけたことは?

家族や母思いの優しい人だということを根底に置きつつ、という感じでしょうか。それと、監督からすごく細かなアドバイスをいただけたので、すごく助かりました。もちろん、台本を読んで自分なりに準備しますけど、細かな部分での監督の考えもあるので、そこを合わせて行く作業です。今回も、大きな流れは合っていたので、細かな部分を微調整していく感じでした。
具体的には、物語の前半では、何を考えているかわからないような、安積ハンチョウをちょっと小ばかにした感じで、事件の核心に迫る後半では、母親思いの部分がしっかりと分かるよう、監督からの指示があったので、そういったところを心がけていました。
ただ、僕も妹とすごく仲がいいので、忍と同じ境遇に立たされたら、実際に自分の身に起こったらということを考えてしまうと、すごくストレスを感じてしまうので、あまり考えたくなかったですね。その部分をうまく分けながら、忍という人に自分を照らし合わせた感じでしょうか。

――撮影現場はいかがでしたか?

ドラマは久しぶりだったので、カンを取り戻すのに苦労しました。蔵之介さんとは、セリフ劇のような長いシーンが何回かあったんですが、蔵之介さんは背が高くてかっこよかったですね。

――第10話の見どころというと?

「少年犯罪」について、いろいろと考えるところがあると思いますけど、きっとこの第10話を観ていただくと、またあらためて考えさせられる部分があると思います。
ドラマは作り話ですが、世の中にはこれと同じような事件も起こっているでしょうし。もちろん、答えは出ないんですけど、これをきっかけに、もう一度あらためて「少年法とはなんだ?」と考えたくなるような話になっているので、ぜひご家族でいろいろと話し合うきっかけになればうれしいですね。